裏窓

ALLTIME BEST

劇場公開日:1955年1月29日

解説・あらすじ

 ヒッチコックの最高傑作と評される一級サスペンス。自由気ままな生活を送っていたカメラマンがケガをし、車いすの生活を強いられる。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚える。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消す。夫の行動に不審を抱いた彼は警察に相談するが……。物語は1セットで展開されるが、構成とカメラワークが秀逸で視聴者はスクリーンとの一体感さえ感じられる。

1954年製作/113分/G/アメリカ
原題または英題:Rear Window
劇場公開日:1955年1月29日

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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

5.0主人公の目線は、観客のそれと絶妙に一致する

2019年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

知的

一言で表すと「裏窓から他人の暮らしを覗き見る」本作は、そう聞いただけでかなりアブノーマルで悪趣味な印象を受ける。が、何度か鑑賞していると、実はこれ、脚を怪我した主人公の目線は劇場観客のそれと完璧に一致し、向かい側に望むアパートはさながら劇場の舞台か、あるいは映画館のスクリーンのようにすら見えてくる。つまり、自分の気分や趣味嗜好に合わせて視点を自由に移動できる点も含めて、映画『裏窓』は、「映画鑑賞」という行為をメタ視点で見つめたような作品なのだ。

だが、いつまでも「こちら側」と「あちら側」と分離して守られているわけにはいかない。主人公はいつしか意を決して境界線を飛び出し、あちら側へとダイブ。客席から舞台やスクリーンへ飛び出していく(ような)常識破りの展開こそ、本作の最もダイナミックなところだと思うし、ヒッチコックの優れた発想力の賜物だ。世界をこれほどコンパクトにまとめあげた作品は他にない。

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牛津厚信

4.0やっぱり名作

2025年7月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

NHKの4Kシネマを録画視聴。
若かりし頃、ヒッチコック映画が何日か連続でテレビ放送されていた時があって、毎晩妻と一緒に楽しみに観ていた頃を思い出した。
当時はちっちゃいテレビで観たのだが、今は大きな画面で、綺麗な色で観られることに感謝。

前半はウトウトしてしまいそうになるけれど、中盤から後半にかけての急加速はやっぱりお見事。
ヒッチコックらしく、直接的な表現は避けて、狭めた視界や、目に見えない出来事や気配を音で表すなどで観客の感情を手玉にとってくる。
特筆は、ソーワルドの眼。正直、怖かった。

直接、ストーリーには影響しないと言えばしないのだが、周囲の人々の生活がバラエティ豊かに、かつ時間の経過と共に変化していく様子が楽しい。そして、何よりもそれぞれの着地点がオシャレ。

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sow_miya

5.0シチュエーション・サスペンスの金字塔

2025年6月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

舞台は終始、主人公のアパートの部屋だけなのに全く飽きることなく2時間弱 魅せ続けるアルフレッド・ヒッチコック監督の手腕には毎回脱帽、鑑賞2回目以降で筋がわかっていても面白いのが驚異的です

静かに淡々と進むストーリーに観入ってしまうんだけど、更にラスト20分ぐらいはハラハラ・ドキドキで盛り上がり前のめりになってしまう、何とも中毒性のあるサスペンス・スリラーの最高峰、大傑作です

グイグイ引き込まれる面白いストーリー展開だけでなく、グレイス・ケリーさんがメチャクチャ綺麗で最高に魅力的なのも本作の見どころでもあります

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Jett

2.0名作‥か?

2024年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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H・H