「母の愛は深海よりも深し」母なる証明 カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
母の愛は深海よりも深し
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この物語をネタバレなしに説明するのは至難の業だ。
少しはヒントめいたものをいってしまうかもしれないので
ネタバレにマークした。
冒頭、なにやら怪しい母の踊りから始まる。
この踊りが一体どういうことなのか、あとではっきりわかる。
「秋の童話」では颯爽としていたウォンビンが
知恵遅れの息子役を自然に演じていた。
母はこの知恵遅れの息子が可愛くてたまらないだけなのかと思っていたら、
訳がありそうな場面があとで出てくる。
母は息子に負い目を持ち、それ故一層
母性愛を掻き立てられていたというのか。
息子には、コンプレックスらしいものがある。
「バカ」といわれると、何をしでかすか判らないのだ。
そんな息子が少女殺しの容疑で警察に連行され、自白してしまう。
母は息子の無罪を信じ、自らの力で息子の嫌疑を晴らそうとするのだ。
だが、母に出来る事はたかだか知れている。
試行錯誤の末にたどり着いた手がかりを自らの手で根絶やしにしまう。
母の愛は無私の愛、だが、この母の愛はそれよりも更に深い。
その証明となる、この母の愛を確かめて欲しい!
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