サマーウォーズのレビュー・感想・評価
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強固な家族というネットワーク。
★
現実世界と密接にリンクし、
そこでのトラブルが世界を混乱に陥れるぐらいに
巨大なデジタル仮想都市“OZ”で傍若無人にやりたい放題の相手に対し、
デジタルなネットワークでの一大事に対し、
最小のネットワークであるアナログな“家族”で対峙する。
面白かったぞ。“時をかける少女”に勝るとも劣らない面白さ。
家族の面々は個性的で、職業もそれぞれでありスペシャリストというのは、
あのおばあちゃんだからこそでありましょう。
そして、“つながり”を大事にし、存分に活かすおばあちゃんだからこそ、
家族もしっかりとつながり、自分たちの力を発揮しようと奮闘する。
オタクそうなゲーマーさえも、しっかりとつながっている。
大袈裟な描き方や、小ネタでも笑わせ、
主人公の賑やかな家族を羨ましく思う場面や、
クライマックスでの“元気玉”状態では、ちょっとウルっとしてしまい、
そこでラストバトルが終わってても満足しちゃったかもしれませんが、
そしたら主人公の立場は?と思ってもいたでしょう。
僕が一番好きなのは、その後の主人公の大事なシーンでのセリフです。
そのセリフが主人公の性格をよく表していて、
このシーンでそんなセリフかよと思いつつも、素晴らしいと思う。
上映後に会場では大きな拍手。
★
今年の金メダルは決定かもしれない
みんなに勧めたい
夏の戦=花鳥風月
◎どこにでもある8月田舎の風景
(群青の空、スイカ、氷、犬、駐在さん、子供たち、民家の瓦屋根、御親戚)と
◎デジタル仮想都市のモニター映像
(最新ストラクチャーアバター、カラーグラフの躍動、俊敏自在な処理能力)
が、いろんな『絆=ネットワーク=つながり』をもって話が展開していきます
全編を通して、漂う空気感、テーマの処理
描き方(物語も絵も色彩も)、がほんとうに気持ちよく
手に汗握る部分もあり、ユーモアもあり
終始、爽快清々しく、見終わったあとの余韻が長く残ります
映画を見終わってから何度も
映画チラシをみるているのですが
(書込み密度が高いので、鑑賞後に見ると新たな発見あり)
そのたびに 爽快感とか、清々しさとか、夏休みのソーダ感とか
うらやましい感が、こみあげてきます
『時をかける少女』も素晴らしいのだけれど
今作はよりテーマに普遍性があって
前作以上の評価を得ることになるんだろうなあ
いいなあ大家族と夏休み。
映像面、および大胆な展開をするストーリーをまとめ上げた細田守監督の才能にはただならぬものを感じました。
信州上田の田園風景が拡がる、お城みたいな大きなお屋敷を舞台に、お屋敷に持ち込まれたスーパーコンピューターのネット空間で繰り広げるバーチャルな戦いと、お屋敷の大家族の中の人間模様が複雑に絡むという、きわめてアナログな世界とバーチャルな仮想タウンでのバトルを絶妙にシンクロさせたストーリーなんです。さらに、バーチャル世界のバトルは、次第に現実世界にも影響が及び、一族の要となっていたお婆ちゃんの死を招くことにつながり、さらには宇宙空間にあるむ衛星が、原子力発電所目指して墜落を始めて、主人公とお屋敷の一族の生命のピンチを招くという予測不可能なストーリーに魅了されました。
さらには、ラブコメの要素も加わり、最後にはすっきりハッピーエンド。夏の1日の大騒動も終わってみれば、すごくさわやかなで、アナログ的な温もりを感じさせました。昨年のスカイクロラを見終わったとき感じた、殺伐とした刹那さと比べれば大違いです。
きっと、キャラクターの人間味、そしてなりより田舎の大家族の人情とそれを見つめていたお婆ちゃんの包み込むような愛情が、作品全体に暖かみを醸し出していると思います。
片方で対極的なバーチャル空間での奇想天外な展開がパラレルで進行されも、人間ドラマとして最後まで崩れることはありませんでした。
こういうアニメ作品では、珍しく試写会場で大きな拍手に包まれて終了しました。
mixiを3Dの仮想空間に置き換え、なおかつショッピングやエンターテイメントが記事体験でき、さらには公共機関の窓口に医療データベースまで管理しているスグレモノ。ユピキタス社会が実現していたのです。
部室でバイトに励む健二たちに、バイトしないかと声をかけたのがOBの夏希。あこがれの先輩の誘いに二つ返事で答えた健二は、連れられて出かけた信州上田の夏希の実家にきて、びっくり。なんとバイトとは夏希のフィヤンセ役だったのです。
この設定だけでも結構どうなのかとドキドキものでしたが、畳みかけるように、次々問題が発生します。
健二にメールで、映画『ノーウイング』ででくるような意味のない数字の羅列が送られてきます。それを解読すると、なんとOZでの自分のアカウントが乗っ取られて、アクセス不能になるばかりか、OZそのものがハッキングされて、バーチャル格闘場となってしまうのです。
そしてOZを乗っ取った張本人はなんと、乗っ取られた「自分」でした。健二は、夏希の陣内一族の協力を得て、OZを支配する「自分」とバーチャル世界での対決に乗り出します。
ここで面白いのは、OZのアカウントはアバターで表現されいるのですが、アバターハッキングしてを吸収するほど、強大なパワーをこの世界で持てるようになることです。そして4億ものアバターを吸収した巨大な敵に、健二と陣内一族たちのアバターは歯が立ちません。そこで夏希が思いついたのは、なんと陣内家伝統の遊びである花札の「こいこい」。お互いのアバターの数をかける「こいこい」勝負で、OZを支配する敵のアバターを奪う賭に望むのでした。
「世界のおわり」がかかったこの「こいこい」勝負の顛末は、ぜひ画面で。意外な助っ人の登場で、ほろりとするかもしれませんよ。
ラストで夏希と健二が手を握り合うシーンがとても爽やかに思えました。
製作したマッドハウスは得意の精巧なアニメ描写に加えて、バーチャル空間ではWindowsVistaのエアロような透けるタッチなんです。パステル調の色使いと相まって、未だ見たことない美しい色彩空間を作り込みました。ハリウッドの3Dアニメとはひと味違う、日本アニメの独自に進化した表現スタイルではないかと思います。
映像面、および大胆な展開をするストーリーをまとめ上げた細田守監督の才能にはただならぬものを感じました。俄然前作の『時をかける少女』を見たくなりましたね。
本作も、ぜひご覧になるようお勧めしますよ。
カズマ役の声優は2度と声優をやらない方がいい
名前だけは知ってたが一度観てみるかとDVDを観てみた。
思いの外いい内容ではあったと思う。
家族の温かさというか繋がりの大切さというか
自分ももっとおばあちゃんを、家族を、大切にしたいと思える。
何もかも永遠ではないのだから。
AIと戦うのも楽しい。花札とやらはさっぱり分からんがなぜか登場人物達がルールを知ってて疑問には思ったが。
そしてやたらみんなガラケーを使ってて子どもたちもDS?持ってて、
(懐かしいなぁ。最近の映画のはずなのにわざと古い時代背景なのか?)と、
そこが気になって後から時代背景をググったら、なんと…2009年の作品だったとは?!
その時代に公開されたんかーーい!
数年前じゃなかったのか…。
だがしかし、下手な声優が多く、特にカズマ役の声優はひどすぎた。
男の子の役なのによくあんな声でやろうと思ったな。完全に女の声でセンスがないから2度とやらない方がいい。
そしてよくあれでOKを出したと思う。監督はバカなのか?
作品が台無しになるから自分ならすぐにベテランの誰かと交代させるだろう。
見た目と声が合ってなさすぎて本当にひどかった。
ベテランといえば、1人だけ絶対に聞いた事あるベテランの声のキャラがいて、(次男の金髪のおじさん)
声優を調べてみたらそりゃ聞いた事あるわけだ、と納得した。
てかなぜ脇役にベテランを使って主要人物たちを素人にさせるのかは意味が分からない。
神木くんはいい声だがおそらくこの時若かったのか?神木くんのわりにはちと演技力がないように思えた。
そして集合恐怖症の人は要注意である。
無数のアバターがぶわ〜とくっついたり動いたりするシーンがあるのでそれがかなり気持ち悪い。
映画館であれを観た人は大変だっただろう。
ただ観終わった後も、家族が活躍したのにその姿を見せれずおばあさんが亡くなってしまったのは今でも悲しい。
人が亡くなるのは本当に悲しい現実である。
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