「古き良き昭和への違和感」サマーウォーズ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良き昭和への違和感
well-madeな作品ではあることは間違いない。夏休みにリバイバル上映されて平日のレイトショーにもかかわらず、ソールドアウトになるのも納得。
だけれども、2023年時点の感覚で見てしまうと、違和感がムクムクと湧いてきて素直には楽しめない。
田舎の大家族への哀愁はいいとしても、大人の女性は台所で食事の準備、男は外で体を張るなんて描写は、男の自分でも首をかしげたくなる。現在から14年前とはいえ、2009年ですからね。
人工衛星を制御するアカウントが、個人アカウントと紐づいているって、そんな甘々なセキュリティは、おとぎ話です。
ノイズになる部分を意図的にミュートすれば、なかなか楽しい作品ですね。
細田監督って、仮想現実はハリウッド映画から勉強しているんでしょうか?
『竜とそばかすの姫』で焼き直して、あのレベルでは。
リバイバル上映にて
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