「この映画は試写会で観ました。」TAJOMARU サケビオースさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は試写会で観ました。
ま、正直、小栗旬映画です。
でも、小栗旬の演技力は評価せざるを得ない。こんな映画でも彼の頑張りでなかなか楽しい作品になるんだから!(笑)
私の印象に残ったのは、屋敷の中を駆け回るシーン。ま~、ド迫力!!小栗旬の殺気がムンムン出ていて、それが、スクリーンを通して、ブンブン伝わってくるカンジ!!小栗旬のことをスキじゃなくても、あのシーンは思わず「カ、カッコイイ…」て、なる!
他に良かったのは殺陣(タテ)。この映画、日本映画が誇る殺陣のかっこよさを存分に発揮してくれていると思う。
まず、松方弘樹。この人、刀を持っていなくても立ち方、歩き方だけで『強い』ってわかる!!何か、よくわからないが、コレって相当スゴイことなんじでは?役者の年季が違うからか?貫禄なのか? とにかく、松方弘樹、ハンパ無いカッコ良さ!殺陣のシーンは少なめで、不完全燃焼だけど、カッコ良かったから良し!!!
でも、首をかしげる部分も幾つかあって…特に、音楽の使い方。時代劇なのに、洋楽が流れるなんて(笑)
監督は「SF(サムライ・フィクション」の人だ、と知ってる人はそれなりに納得するだろうけど、どうなんだろう?みんなはアリと感じるだろうか??
ま、“攻めている”という点では、評価するけど。
肝心のストーリーも…???です。
「絶対、女を捨てない」っていうキャッチはどうなの?前半の、無理の無い状況説明やテンポのよさは◎。後半のスロー&ムリヤリなカンジの急展開は×
黒澤明の「羅生門」のシーンのを取り入れている、って言われればアレですが、なーんか、もうチョット上手く出来なかったのかな?って思う。
ま、いいじゃんそんな事は。ちっちゃい事は気にするなって、ワカチコ、ワカチコ!
正直言って、CGばかりの映画(例えばGOEMON)よりは、格段に面白かったし、見ごたえがありました。CGに懲りすぎて、演技が希薄になるくらいなら、自分はTAJOMARUのような殺陣を取り入れた映画の方が、断然好きです。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
試写会には、松方弘樹、田中圭、やべきょうすけ、監督の中野裕之が来てました。小栗旬は居なかったけど…
ま、生で松方弘樹を見れたので、それで良し!