劇場公開日 2010年1月30日

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「「おとうと」なのか「寅さん」なのか、どちらに近いのか興味があった。」おとうと Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「おとうと」なのか「寅さん」なのか、どちらに近いのか興味があった。

2014年1月13日
PCから投稿

泣ける

知的

こういう映画いいと思う。

刺激的なエピソードや、大掛かりなCGや3Dで驚かしたりする物が多い中で、身近な生活のささいな面白さとか、感動する人情噺みたいなものを追求していくものがあってもいいと思う。

でもこれは簡単なようで、一番難しくて、山田監督ぐらいの大監督にならないとできないような気がします。

内容的には、題名どおり「おとうと」に近いのか、「寅さん」に近いのか興味があった。

見たけど、「おとうと」ではないように思う。

銀残しではないし、似ているのは最後のリボンのところくらい。

「寅さん」でもないと思う。「寅さん」はほとんどファンタジーだけどこれはリアル。

出演者が出ていたり、映画のシーンが挿入されているけど、イメージが違う。

やっぱり一番似ているのは前作の「母べえ」かな?

「母べえ」の鶴瓶さんのところエピソードが面白そうだったので、映画にしてみたら「おとうと」みたいになってしまったんじゃないかな?

でもいい映画だった、「母べえ」よりいいと思う。

一番よかったのは吉永小百合さんです。本当にぴったりの役だった。

一分の隙もないいい人で、すごく優しい。

異様に若くてきれいで、生活感はまるでないんだけど、こんなお姉さんいたらいいだろうなと思った。

でも現実だったら、悪いのはこのお姉さんだと思う。

こんなお姉さんがいたら、誰でも、やんちゃして、心配かけて、めちゃくちゃ甘えたくなると思う。

過ぎたるは及ばざるがごとしで、一見鶴瓶さんが一方的に悪いみたいだけど、被害者的面もあると思う。

関係ないけど、山田洋次監督は大好き。

最近の初詣は、葛飾帝釈天で、寅さん記念館から、山田洋次ミュージアムに行くのがパターンになった。

Push6700