「豆腐屋が豆腐を作り続ける尊さ」おとうと 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
豆腐屋が豆腐を作り続ける尊さ
元々山田洋次監督の作品は好きなので、本作も無難に満足。
まだ日本の何処かに居るであろう温かな人情劇は、寅さんもそうだが、どうしても僕の胸に響く。
よく山田洋次監督の作品を、古臭いだの、新鮮味が無いだの、アンチ意見も多いが、昔ながらの伝統芸を作り続ける事は大事。
実際、今、松竹には、山田洋次監督のような作品を継承出来る人材は居ないし、もし山田洋次監督がお亡くなりになってしまえば、その伝統芸は途絶えてしまう。
そういった作品があるからこそ、ベストセラー小説・漫画・TVドラマの映画化が氾濫しても、今の日本映画界は何とかバランスが保たれていると思う。
なので、僕は山田洋次監督の作品は支持するし、最新作「東京家族」も楽しみだ。
本作「おとうと」は何と言っても、鶴瓶師匠の存在あってこそ!
型破りな鉄ちゃんが居て、笑わせ泣かせ、ストーリーにいいメリハリがついた。
寅さん以降、最も寅さんに近い、駄目人間なんだけど何だか憎めないヤツ、である。
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