「官僚社会には馴染まない。」おとうと 小太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
官僚社会には馴染まない。
公開前のケーブルテレビ試写会で、自宅鑑賞。
鶴瓶師匠のキャラクターがバッチリはまっていた。普通、誰も「おとうと」の肩を持つ人などいないのだが、どこか憎めない。ダメにも程があるのだが、最後までなんとか助けてあげられないかと思わせる部分があった。
二人だけにスポットを当てたのも、話をシンプルにして分かりやすくしていた。他の要素が多く入ってくると話がボヤけてしまったかもしれない。
「おとうと」の二人の兄も印象的だった。小林稔侍さん演じる実の兄と写真と思い出話のみの登場の姉の亡き夫。係わってきた時間の差もあるとは思うが、人の見方はそれぞれなのだなぁ、としみじみ思った。
『男はつらいよ』の寅さんの影もチラつき、少々、せつなくもあった。
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