「決定的な「ロッキー」との差。」レスラー Kcazさんの映画レビュー(感想・評価)
決定的な「ロッキー」との差。
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基本的にはよくできた映画だと思う。
試合中の描写は生々しく、エンターテイメントとしてのプロレスの側面まで深く描いている。
昔の栄光を捨てきれないレスラーの心理描写もすばらしい。
また、娘との確執が氷解するシーンは思わず涙が出てしまった。
しかしメッセージがあまり好きになれず。
格闘技に生涯を捧げた男の話という点では「ロッキー」を彷彿とさせる。
しかし「ロッキー」では主人公は愛するものを守るために力を振り絞るのに対し、この映画では主人公は失ったものだらけの現実から逃げるようにリングに立つ。
様々なものを失ったのも正直、主人公の自業自得のようにしか思えなかった。
ミッキー・ロークのファンならば主人公と境遇を重ね合わせてある種の感動を覚えるのかもしれないが…
特に昔のミッキー・ロークを知らない世代としては特別な感情は抱きませんでした。
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