「原作組向けな印象があるかな。」20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 まりっぺさんの映画レビュー(感想・評価)
原作組向けな印象があるかな。
人気漫画の実写映画化、全3部作の最終章。
原作が全22巻+上下巻ということもあり、かなりはしょる部分があっても、3部作でじっくりまとめるには尺が短すぎたか、原作を読んでいないと、かなり忙しく感じるか、ブツ切り感を感じてしまうかもしれません。
さらには、登場キャラクターの多さからも、キャラによっては印象が薄く感じたり、存在意義が薄く感じてしまう恐れもある。
少なくとも、原作にあるような、メイン以外の各キャラへの共感を感じさせるような描写シーンは無くなっているので、その辺りは原作ファンには拍子抜けに感じる恐れもありますが、全ては原作のボリュームの大きさに起因しているので、映画化の難しさが現れている。
残念な部分ではありますが、それさえ除けば、よくぞここまで上手くまとめたという仕上がり。
ただ、上手くまとめたとは言っても。流れがまとまっているというだけで、細かい描写の不足が非常に多いので、原作未読組は、原作も見ることをオススメします。
肝心のともだちの正体と、最終章の結末に関しては、印象を書くことすらネタバレにつながりかねないので、ここでは伏せます。
ちなみに、冒頭で、第1章と第2章のダイジェストがありますが、初見の人にはストーリー自体を楽しむのは非常に難しいでしょう。
原作を見ていれば、割と大丈夫かもしれませんが、1,2章でも原作との相違点があるので、原作組も1,2章は見ておいた方がいいです。
1,2章を見ている人は、ここまできたら、最終章もぜひ観ましょう。
1つ重大な注意点があって、エンドロール後に本編が10分以上あるので、席を立たないように注意しましょう。
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