「のだめの成長。」のだめカンタービレ 最終楽章 後編 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
のだめの成長。
原作はチラ見程度、前編を観てハマり、深夜アニメを
録画鑑賞、で…この後編を観たという順番になるのだが、
アニメでストーリーを知ってしまっていたせいか^^;
あまり感動も驚きもなかった。とはいえ実写版、他に
感動できる役者の演技とか演奏シーンなどはあると思う。
うーん、、でもやはり前編の方が面白かったなぁ。
どうも後編はのだめの苦悩メインで悶々とした空気が
漂い、それがずーっと続くのでかなりのしつこさが残り
なんだか千秋が可哀相になってきてしまう。
かつての友人たちが押し寄せてきて、コンクール場面が
前半を占めるなど(水川あさみは巧かった!)明るい場面
があって良かった、と思えた。
ファンにとってはこれで終わってしまうの?という寂しさが
残るんだろうけど、のだめと千秋の音楽人生はこれからも
まだまだ続いていくという(当り前でしょうが…^^;)前向きな
終わり方をするので良いのでは、と思う。
一時期のだめが放心状態となり、もうピアノから遠ざかって
しまうんじゃないかと思わせるあたり、それを千秋が試し?
にとデュエットを弾いて確かめるあたり、もちろんこういう
立場にいなければ分からない^^;心情ではあるが、どんな
仕事や趣味も壁にぶち当たり停滞する時期はあるもので、
しかし勇気あるのもはへこたれず、また這い上がってくる。
才能があるからといって、それを活かせるとは限らないし、
何より本人がやりたいと思わなければ続くものでもない。
一番大切なのはそれがどうにも「好き」であるかどうか、
「好き」であるがゆえとことん自分が頑張れるのかどうか。
難しい、なんだか永遠のテーマのような気がする。
プロと名のつく人々がその力をキープし続けることには
どれだけの根気と執念が息づいてるのだろうと敬服する。
のだめがずいぶんと大人になって^^;
サラリとそれを言い放つところがなんとも言えなかったが
この面倒くさい子(ゴメン^^;)にはたくさんの他力が働き、
幸せな人生を歩んでいるのだと思える。
だいたいどうなんだ?あの汚い部屋と料理ベタの恋人を
甲斐甲斐しく愛せる偏屈だけどイケメンで完璧な千秋の
ような男性がこの世にどれだけいるんだろう(でもいるよな)
すいませんが、どうぞ我が家にも来てください。
しかし玉木くんと樹里ちゃんはお疲れさまでした。
見事にそのキャラにハマり世界観を構築させたことが
本当に素敵。原作が音を奏でたことがなによりなのだv
(クラシックは現代劇にも通じる素敵な音楽なんですねぇ)