「ヒロインがふてくされただけの内容!!」のだめカンタービレ 最終楽章 後編 アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒロインがふてくされただけの内容!!
前編と続けて観ました。欧州ロケの雰囲気が良いという感想は前編と変わりません。前編は駄目オーケストラを立て直すというストーリーが一応ありましたが、後編は恋愛のすれ違いが最後までグダグダと続き、単なる引き伸ばしという印象です。いくら冷たくしてもジャンピングハグしてきそうだったヒロインの突然のキャラ変更で、前編は何だったのか付き合いきれないよという感じです。上野樹里がコンサートでピアノを演奏する姿はダイナミックで結構さまになっているので、もっともっと観たかったです。前後編というよりは一本を二分割しただけの、東宝お得意の分割商法でした。ヒロインがふてくされただけの内容で2時間の映画にするところが凄いです。上野と玉木のヨーロッパ奮闘記に絞れば、一本で甘美で濃密なロマンスの名作になったかも知れません。全然カンタービレ(歌うように美しく)じゃなかったです。
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