劇場公開日 2009年10月24日

「太陽は輝き続ける!」沈まぬ太陽 AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0太陽は輝き続ける!

2009年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

理不尽な目に遭いながらも,
逃げずに今を刻む不屈の男,
恩地元を,渡辺謙がみごとな存在感で魅せる。

事故の遺族と触れ合って,
働く責任に気付いた彼の手紙と,
燃える夕陽のラストシーンが美しくて格好良い。

けれども,起伏に乏しいドラマが平板で,
泣かせの場面があざといし,
映画的なスケール感にも欠け,
重厚な社会派にはなっておらず残念。

とはいえ,抜群の時代性を取り込んだ本作の求心力は大きく,
3時間超えでも,長さは感じなかった。

そして,恩地元の真摯な姿勢は,
理想のリーダー像として強く印象に残ったのは事実。

AKIRA