「まずは拍手を」沈まぬ太陽 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
まずは拍手を
舞台挨拶で、渡辺謙さんが大泣きしたという。
うん、そうだよな。
まずは、この映画を完成させ、公開までに持っていったことに拍手を
送るべきなんでしょう。
映画としては、実に微妙なものがあった。
まず、冒頭の旅客機墜落のパート。
それぞれの家族の愛情と別れのシーンには、身につまされるものが
あって、涙が出た。
でも、会社と個人の葛藤や、日本の権力構造と企業の癒着と
いったところは、どうもピンとこなかった。
それは原作5冊分を、この1作に盛り込もうとしたためなのだろうか。
それに、主人公の家族の描き方もちょっとステロタイプのような気がした。
それでも、休憩を挟んで3時間以上の大作というのは
実に久しぶりのことではないか、と思う。
これを完成させた関係者の”熱さ”には、(ちょっと暑苦しい感じもあったが)
拍手を送っていいのではないかと思います。
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