劇場公開日 2009年3月27日

  • 予告編を見る

「マーリーと家族の物語」マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0マーリーと家族の物語

2011年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

単純

久しぶりに泣く寸前まで来てしまいました。こういった作品に巡り合うことは本当に少なくなりましたね。見終わった後“映画はやはりこうでないと”と思いました。

主人公は新婚ホヤホヤのグローガン夫婦(後に一家)
二人は偶然バーゲンプライスで売られていたラブラドール レトリバー犬のマーリーと一緒の生活を始めるのですが、何と彼は人の言う事をまったく聞かないコントロール不可能なバカ犬だった事が判明します。

注目は久々に復活したオーウェン ウィルソンとジェニファー アニストンを初めとするキャスト陣の最高の演技、おバカだけどどこか憎めないマーリーの愛くるしさそして、ハートォーミングで予測不可能なストーリー展開です。特に主演二人の演技は最高にリアルでどこにでもいるような普通の夫婦を上手く演じています。脇を固める俳優陣もいい味を出しているのですが、この作品の1番のサプライズだったのが本作に登場する子役たちの演技力です。きっと彼らがいなかったら、ここまでの作品にはならなかったと思います。本当に素晴らしかったです。マーリーも表情豊かでいい味を出していました。(しかし、彼のような犬が現実にいたら正直、困りますけどね。)

それから、何と言っても予測不可能なストーリー展開もこの作品の魅力です。原作を上手く表現した最高のものになっていると私は思います。最終的にマーリーがどうなるかはわかっていましたが、まさかあんな終わり方になるとは思いませんでした。もう完全にやられてしまいました。また、「レボリュショナリー ロード~」のように重くなりすぎず、子供からお年寄りまで楽しめる作品に仕上げたと私は思います。

ただ、細かい事を言うならば、演出面にちょっと問題を感じました。何処とは書きませんが、映画がまるで私たち観ている側に“はい!ここで泣くんだよ。”と言っているような場面が後半1ヶ所だけありました。ヒントはマーリーが獣医さんのところへ連れて行かれるの2度目のシーンです。

しかし、この作品は老若男女を問わず、誰でも楽しめる傑作だと私は思います。是非、多くの人に観てほしいです。

SAOSHIーTONY