「残念。原作とは別物。」僕の初恋をキミに捧ぐ pabloさんの映画レビュー(感想・評価)
残念。原作とは別物。
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原作のラストを、「タクマは生きている」と捉えていた読者にとっては、タクマが死んじゃうのは完全否定されたみたいで悲しすぎる。せっかく原作がああいう終わり方なのに、映画の一方的な展開にがっかりした。
タクマが死んじゃうことで、映画では、愛する人の死とか、臓器移植だとかを、より現実的に、シリアスに訴えているのかというと、「それはないでしょう!」という展開が多すぎる。レシピエントがドナーに土下座するなんて絶対あり得ないし、さっきまで死にそうだったのに病院脱走してジェットコースター乗ってるし、そもそも20歳まで生きれないのに100mは健常者より速く走れる先天性心疾患てなに?
甘く見すぎ。人の死はこんなにキレイじゃない。
だったらフィクションに徹するべきだった。神様の力で命が一日延びるとか、骨壷と一緒に結婚式しちゃうとか、そんな展開がアリなんだったら、タクマのこと生かせてあげればいいじゃん。たぶん、原作の読者の多くが望んでいた奇跡って、タクマが生きて幸せになることなんだから。
あくまで夢を壊さないでほしかった。
原作とは別物だと思ってみた方がいいと思う。
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