「井上真央のおかげで最後まで鑑賞できた」僕の初恋をキミに捧ぐ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
井上真央のおかげで最後まで鑑賞できた
青木琴美という漫画家は人気があるんだろうな。『僕は妹に恋をする』でも感じたが、どちらかというと、男を美化する傾向にあるのかもしれない。ま、少女マンガなんだから当たり前か。
それにしても二人だけの世界を延々に繰り返すだけの内容。幼少期からお医者さんごっこにて変態プレイを強要しているかのような繭ちゃん。強引に結婚しようとか約束してディープキスをする8歳の少年少女であった・・・
中学3年になっていた二人。ひ弱だが頭のいいタクマ君はいずれ悲しい別れがやってくることを考え、今のうちに繭ちゃんと別れておこうと、名門中の名門の全寮制高校に進学することを決意する。それに対してスポーツは得意だが頭のよくない繭ちゃん。それでも別れを惜しんでか、保健室でキスをする2人。小学校時代のキスよりは過激じゃなかった・・・
高校に入学したタクマ君。新入生代表のあいさつが始まるとびっくり仰天。なんと繭ちゃんが入試トップ合格していたのだ(笑)。あいさつは無茶苦茶。逞を罵って、自分の努力を種明かしして、プロポーズするのだ。まぁ、高校生にはウケるかもしれないが先生方は怒り心頭。繭ちゃんは止めに入った先生をもどつき倒してしまうのだ。
主治医(繭ちゃんの父親、仲村トオル)は「セックスはダメだ」と忠告したのに、想い出づくりのためどうしても繭ちゃんとセックスしたくなった逞は弓道場で繭ちゃんを押し倒す・・・心臓病の少年のオナニー生活はあったのかも気になるところだ。
恋のライバルも登場し、100メートル走で勝負をつける(おいおい無茶すんなよ)。繭ちゃんを諦めたライバル君。今度は「友達になってくれないか?」と逞に告白する(笑)。そんなライバル君はエロい女子大生とおつきあいを始め、デートした後、交通事故で意識不明。脳死状態だそうだ・・・そして、ドナー提供意思表示カードを持っていたため、逞に心臓移植!まぁ、これは身内の者がライバル君が涙を流したことで拒否することになったけどね・・・
そして、発作が起こり、一旦は心臓が止まった逞。彼の意志によって一日だけ生き返り、繭ちゃんと遊園地でデートするのだ。そして、今度こそ本当に臨終。
ストーリーが無茶苦茶な上、命の尊厳を弄んでるような展開だ。もう一人の心臓病女性のエピソードが良かっただけに、ちゃんと泣かせるようなストーリーで死んでほしいものだ。