ジェネラル・ルージュの凱旋のレビュー・感想・評価
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真の医者
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ジェネラル・ルージュと呼ばれる医者(堺)がいた。
緊急病棟という部署は儲からないので病院は嫌うものだが、
火災で怪我人が多数出た際に、受け入れ先の決まらない患者を、
独断で全て受け入れて診察した過去を持っていた。
ある日厚労省に堺が業者と癒着しているという密告が入る。
堺は事実を認めたが、私的流用はしていないという。
上記のように病院は緊急病棟に力を入れず、物資なども不足しており、
それらの補充や赤字の補填にのみ使ったとのことだった。
そして堺と対立する高嶋が、これを強く弾劾する。
しかし実はこの匿名の密告は堺自身によるものだった。
この事実を知れば、病院も緊急病棟に力を注ぐだろうというもの。
自分が首になってでも、という医者らしい心からの行動だった。
では厚労省に密告の内容を転送したのは誰か?
言うまでもなく高嶋しかいない。これがバレて、失脚(場)
その直後、またまた大爆発か何かで大量に患者が運び込まれた。
そしてまたまた堺は大車輪の活躍を見せた。
また堺が賄賂で購入していた器具がここで役に立った。
堺は退職の意志を固めていたが、実は「私的流用」していたことがバレ、
病院の命令を聞かざるを得なくなり、現役続行となった。
ちなみに「私的流用」とは、大好きなチュッパチャップスだった(場)
最後は何かと力になり続けてくれた看護師長と共に、赴任先へ。
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いやー、なかなか面白かった。
TVシリーズとかも通じてチームバチスタを見るのは初めてだが、
全く問題なく普通に楽しめた。
堺ってあんまり縁がなかったけど、いい役者さんやね。
何とも言えない雰囲気を持っている。
また作品としても、医療現場の問題点について、鋭くメスを入れている。
フジTV系の馬鹿騒ぎ映画と違い、硬派な感じが良かった。
嫁にこの映画の題名聞かれて、「ジェネラルルージュの伝言」
って嘘教えてもた。今見たら「凱旋」やったんやね(場)
ちなみに、大量の患者の受け入れ時、不安で顔色が悪くなり、
医者がそんなんじゃ駄目と看護師長に怒られ、
口紅を借りて塗ったのが、ジェネラル・ルージュの名の由来だった。
【感想】テーマが多いかも
作品の中で、医療を中心に描かれていたものの、ミステリー、恋愛要素も入っており、全体としてブレた印象を受けた。
作品を通して何を視聴者に伝えたかったのかわかるようでわからない部分もあったが、見ていて退屈はしなかった。それは、豪華俳優、女優の力かもしれない。
救急センター
難解な心臓外科の分野から、より一般人にもわかりやすい救急センターがメインとなっている。前回は阿部寛の立ち位置がどうも理解不能だったのだが、今回は非常にわかりやすい。救急医療の現場というのは時には心を鬼にしなくてはならないという現状にも納得がいった。倫理委員長として嫌々ながらも役目をこなす竹内結子の姿も前作以上か?そりゃ直接生死にかかわる分野じゃないからといって、あまりにもその職責と性格がぴったりしすぎ。
医療メーカーのメディカルアーツの磯辺(正名僕蔵)がジェネラル・ルージュの速水(堺雅人)と癒着しているという問題提起。しかし、それが表ざたになった直後に磯辺が病院ヘリポート付近から転落死。この事件(殺人事件とは断定されてない)はなおざりにして、速水の聴聞ばかりがメインとなる(まぁ、転落事故は警察の仕事だからしょうがないか)。告発文はワープロ文字と手書きの二つが登場するのだが、案外あっさりと速水は癒着を認め、しかも自分で着服せずに救急センターの設備と備品に使われたと主張。そして懲戒解雇要求に対しては辞表で対抗しようとする。
そんな聴聞委員会と化した倫理委。その最中に市内で大きな事故が起き、10年前にもあったように大学病院は野戦病院と化してしまうのだ。その描写はなかなか大がかりで感動せざるを得ない。黒、赤、黄、緑と色分けしたカードを瞬時に判断する山本太郎もかっこいい。この黒のカードをつける苦渋の選択・・・つけられた患者の家族の号泣はもらい泣きしてしまいそうだ。
結局、副委員長として懲戒解雇を言い渡す沼田(高島政伸)が三船事務長(尾美としのり)と密談していたことが磯辺の盗聴により発覚し、誰も解雇に賛成できなくさせた。そして磯辺を殺したのは沼田の部下(林泰文)だったという・・・彼の性格は精神医にありがちなタイプだけど、さすがに殺人までは・・・ちょいと余計だったみたい。
辞表を取り下げる意志はないと突っぱねる速水だったが、とぼけた田口委員長が北海道への転勤を命ずるなんて、まるで大岡越前の決断じゃないか(笑)。
最後は転勤する速水が辞め行く花房看護師長(羽田美智子)に「寒いところは苦手ですか?」と告白・・・う~む、そりゃわかりやすすぎ。「指揮官が青い顔してちゃダメでしょ」と口紅を渡したのが花房で、それがジェネラル・ルージュという名のもとになったのも面白い。
前作以上に医療現場と人命尊重というテーマが重く響いてくるし、病院経営の難しさ、特に救急医療が儲からないという問題点を提起してくれてる。だから、殺人事件がなければ満点にできたのに・・・
大人が観るに相応しい医療モノ映画
これを観てチームバチスタシリーズ大好きになりました!
竹内結子と阿部寛コンビも相変わらず良かったし、とにかく野際陽子と堺雅人が素晴らしかった。
もちろん山本太郎や、その助手も。
医療、人間関係、経営、救急、倫理このペンタゴンが絡まって問題解決していく。
個人的には、薬物常用の患者さんの言葉が好きでした。
何も言わないで居てくれる人、初めてだったから。
そう言った患者さん。なんか分かるなーって思ってしまいました。
救急搬送のかなりの割合が自殺ってことも勉強になりました。
念願のドクターヘリのシーンも胸を打たれる。
心の綺麗なお医者さんって尊敬します。
あと後半で起きる爆発事故の黒い札を付けられた患者さんの言葉も泣けてしまった。
助かる人も助けられなくなってしまう…か。
もっと若い頃に観ていたら真っ先に医者になりたいと思ったかなぁと思うほど良い映画でした。
誰かのために何か出来るようになりたいって思える映画です。
原作も映画としても素晴らしいと思います。
ドラマ版と見比べてみましょう。皆さんどうですか?
公開されて結構経った作品がTV放送やっていたので何気に
ドラマ版「ジェ・・の凱旋」と比べてみました。
皆さん、色々と意見あるかもしれませんが
あくまで個人的な私見ですのでご勘弁を。
まず主人公(速水晃一)
映画: 堺雅人
TVドラマ:西島秀俊
どちらの役者も少しエキセントリックな、しかし実は緊急医療に
人生を賭ける熱い物を秘めた救護の為に手段を選ばない
難しい役をどちらもうまく演じている。
勝敗は甲乙つけがたし。
堺雅人は結構、気が弱くって人が良い役が多いイメージが多いので
役的には感情を表に出さない役が多い西島秀俊の方が合ってる。
だが、医療の現状を正す為に他の医師を糾弾し、その為に
自分の医師生命と引き換えにでも革命を起こそうとする
勢いと、その熱く、鋭いセリフはむしろ堺雅人の方がしっくり
来る。よって引き分けと言うところでしょうか。。
次に本当の主役:田口センセイ
映画:竹内結子
TVドラマ:伊藤淳史
竹内結子さんは好きな役者さんですが、今回の情けなくって
白鳥に結構いじられる、でも意外としっかりしていて
尚且つ、撃たれて命まで落としそうになるTV版伊藤淳史の勝ち!
準主役:白鳥圭輔
映画:阿部ちゃん
TVドラマ:仲村トオル
個人的に「グッチー」のセリフを生んだTV版の方が面白い。
どちらもクセのある役をうまく演じているが、意地の悪さは
仲村トオルの方が一枚上だと思う。
花房看護長
映画:羽田美智子
TVドラマ:白石美帆
もうこれは圧倒的に羽田美智子さんの勝ち。
やっぱ、本物の女優さんですね。
佐藤副センター長
映画版:山本太郎 ○ TVドラマ:木下隆行 △
お笑いが役者やるのって嫌いだから。がんばってはいたが。
全体的に映画の2時間の枠と、毎回1時間で作りこむドラマの
差が予想以上にあり、ドラマに軍配を上げざるを得ない。
グッチーや白鳥ら登場人物の背景や、細かい描写が出来る
って思ったより入り込んでしまいます。
皆さん、いかがでしたか?
両方見られていない方は
①原作を読む
②映画を見る
③ドラマをDVDで見る
ってコースをお薦めします。
是非、チャレンジを。
お前の判断 イコール 俺の判断だ、自信を持って
映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」(中村義洋監督)から。
「チーム・バチスタの栄光」に続く
海堂尊原作の同名小説を映画化した作品とあって、
楽しみに観賞した。
気になる一言がメモされたのは、
大きな火災で次々と病院へ運ばれ、大騒ぎになっている場面。
災害などで傷病者が多数出た場合、その緊急度、重症度に応じて、
救急措置、治療の優先順位を決める「トリアージ」という仕事。
(原語はフランス語の「選別する」から。患者選別。)
この大切な役を、救命救急センター部長の速水が、
副部長に任せる台詞、が私の心を強く打った。
日頃は、副部長の仕事ぶりを批判しながらも、
本当は、その仕事ぶりを評価していたことも、これで判る。
「佐藤副所長、いいか迷うなよ」とアドバイスを送り、
「お前の判断 イコール 俺の判断だ 自信を持って」と続けた。
こう言われた「副部長」が力を発揮するのは言うまでもない。
こうやって、部下の力を引き出していくんだなぁ。
最後までわからない!
公開から1年ちょっとでやっと見れた! 堺雅人演じる速水はすごかった‼あの目つき‼しかもずっとチュッパチャップス…🍭 最後の患者が大勢来て受け入れるときは超がつくほどリアルでした。けがの具合によって診る順番を代えたり、そして最後は速水さんメディカルアーツからもらったお金で買ったものが‼ここはホントやられました💧そして結局私的に使っていたっていうのがまたいいです😚
竹内裕子の職業がイマイチわからないが
チームバチスタの栄光は見てないので、主役二人の関係性や、竹内裕子の仕事がなんなのかイマイチわからなかったけど、観ていて興奮した。
オチは大体読めてしまったけれど、観た後なんだかすっきりした。
バランス上手
コミカルな部分とシリアスな部分、
ゆるーい所と緊迫したところ、
とてもバランスがとれていると思います。
大幅にアレンジしたストーリーながらガッカリ感は全くなし。
予告編をみていて「なぜこのセリフを田口が......」と思っていたけれど
そこまでのいきさつを観れば納得できた。
速水役の堺雅人の「微笑」と射るような目がいい感じでした。
医療の一面をうまく表現している
前回のチーム・バチスタから一年後という設定もいいと思いました。現実の医療機関の問題点を素人にも理解できるような内容で表現されていて娯楽として見ている限りでは楽しかったです。
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