劇場公開日 2009年3月7日

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「【”緊急救命医療センター長の、無償の献身。”2024年に今作を鑑賞すると、堺雅人氏の今作後の怒涛の如き活躍ぶりが良く分かる、”医者の本分とは何か”という事を描いた医療ミステリー映画の逸品である。】」ジェネラル・ルージュの凱旋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”緊急救命医療センター長の、無償の献身。”2024年に今作を鑑賞すると、堺雅人氏の今作後の怒涛の如き活躍ぶりが良く分かる、”医者の本分とは何か”という事を描いた医療ミステリー映画の逸品である。】

2024年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

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■今更であるが、一応粗筋を記す。
 東城大学付属病院の医師・田口(竹内結子)の元に、ある日、救命医療センター長の速水(堺雅人)と医療メーカーの癒着を告発する文書が届く。
 その直後、医療メーカーの支店長小峰(林泰文)が救急搬送ヘリポートに落下した姿で見つかる。
 田口は厚生労働省の白鳥(阿部寛)と共に、再び疑惑の究明に乗り出す。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作を観ると、速水救命救急医療センター長を演じた堺雅人氏の秀でた演技力が、この頃には確立していた事が良く分かる。
 元々、早稲田大学の劇団の看板スターだった人であり、「クライマーズ・ハイ」でもその実力を表してはいたが。

・今作のハイライトは、告発を受けた速水が病院関係者が彼を糾弾する場での、彼がいつもの泣き笑いの様な独特の笑顔を封印し、鋭い眼光で救命救急医療センター長に就任依頼された時の病院側の言い分が、何一つ実行されていなかった事を糾弾するシーンであろう。
 救急救命ヘリの導入を筆頭に、補填されない人員、不足している医療器具や薬品の現状を舌鋒鋭く、病院側に対し詰問する姿である。

<そして、ラスト。
 彼を支えて来た”ジェネラル・ルージュ”の名の本当の意味を理解していた花房看美和護師長(羽田美智子)に対し、新しく赴任する事になった北海道の寒さを口にし、”一緒に来てくれないか。”と言い、それに花房が応えるシーンは忘れ難き作品である。>

NOBU