ジェネラル・ルージュの凱旋のレビュー・感想・評価
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【”緊急救命医療センター長の、無償の献身。”2024年に今作を鑑賞すると、堺雅人氏の今作後の怒涛の如き活躍ぶりが良く分かる、”医者の本分とは何か”という事を描いた医療ミステリー映画の逸品である。】
■今更であるが、一応粗筋を記す。
東城大学付属病院の医師・田口(竹内結子)の元に、ある日、救命医療センター長の速水(堺雅人)と医療メーカーの癒着を告発する文書が届く。
その直後、医療メーカーの支店長小峰(林泰文)が救急搬送ヘリポートに落下した姿で見つかる。
田口は厚生労働省の白鳥(阿部寛)と共に、再び疑惑の究明に乗り出す。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作を観ると、速水救命救急医療センター長を演じた堺雅人氏の秀でた演技力が、この頃には確立していた事が良く分かる。
元々、早稲田大学の劇団の看板スターだった人であり、「クライマーズ・ハイ」でもその実力を表してはいたが。
・今作のハイライトは、告発を受けた速水が病院関係者が彼を糾弾する場での、彼がいつもの泣き笑いの様な独特の笑顔を封印し、鋭い眼光で救命救急医療センター長に就任依頼された時の病院側の言い分が、何一つ実行されていなかった事を糾弾するシーンであろう。
救急救命ヘリの導入を筆頭に、補填されない人員、不足している医療器具や薬品の現状を舌鋒鋭く、病院側に対し詰問する姿である。
<そして、ラスト。
彼を支えて来た”ジェネラル・ルージュ”の名の本当の意味を理解していた花房看美和護師長(羽田美智子)に対し、新しく赴任する事になった北海道の寒さを口にし、”一緒に来てくれないか。”と言い、それに花房が応えるシーンは忘れ難き作品である。>
真の医者
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ジェネラル・ルージュと呼ばれる医者(堺)がいた。
緊急病棟という部署は儲からないので病院は嫌うものだが、
火災で怪我人が多数出た際に、受け入れ先の決まらない患者を、
独断で全て受け入れて診察した過去を持っていた。
ある日厚労省に堺が業者と癒着しているという密告が入る。
堺は事実を認めたが、私的流用はしていないという。
上記のように病院は緊急病棟に力を入れず、物資なども不足しており、
それらの補充や赤字の補填にのみ使ったとのことだった。
そして堺と対立する高嶋が、これを強く弾劾する。
しかし実はこの匿名の密告は堺自身によるものだった。
この事実を知れば、病院も緊急病棟に力を注ぐだろうというもの。
自分が首になってでも、という医者らしい心からの行動だった。
では厚労省に密告の内容を転送したのは誰か?
言うまでもなく高嶋しかいない。これがバレて、失脚(場)
その直後、またまた大爆発か何かで大量に患者が運び込まれた。
そしてまたまた堺は大車輪の活躍を見せた。
また堺が賄賂で購入していた器具がここで役に立った。
堺は退職の意志を固めていたが、実は「私的流用」していたことがバレ、
病院の命令を聞かざるを得なくなり、現役続行となった。
ちなみに「私的流用」とは、大好きなチュッパチャップスだった(場)
最後は何かと力になり続けてくれた看護師長と共に、赴任先へ。
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いやー、なかなか面白かった。
TVシリーズとかも通じてチームバチスタを見るのは初めてだが、
全く問題なく普通に楽しめた。
堺ってあんまり縁がなかったけど、いい役者さんやね。
何とも言えない雰囲気を持っている。
また作品としても、医療現場の問題点について、鋭くメスを入れている。
フジTV系の馬鹿騒ぎ映画と違い、硬派な感じが良かった。
嫁にこの映画の題名聞かれて、「ジェネラルルージュの伝言」
って嘘教えてもた。今見たら「凱旋」やったんやね(場)
ちなみに、大量の患者の受け入れ時、不安で顔色が悪くなり、
医者がそんなんじゃ駄目と看護師長に怒られ、
口紅を借りて塗ったのが、ジェネラル・ルージュの名の由来だった。
【感想】テーマが多いかも
作品の中で、医療を中心に描かれていたものの、ミステリー、恋愛要素も入っており、全体としてブレた印象を受けた。
作品を通して何を視聴者に伝えたかったのかわかるようでわからない部分もあったが、見ていて退屈はしなかった。それは、豪華俳優、女優の力かもしれない。
面白い。好きな俳優揃い踏み。
堺雅人、竹内結子、阿部寛、羽田美智子のファンだ。何年も前にも、映画館で見たのだが、忘れてしまったので、見てみた。
今は亡き竹内結子、いい味を出しているし、かわいい。医療現場の現実はリアルに描かれている。病院自体がもうからないし、救急や小児や産科はもうからない。薬をたくさんだす精神科はもうかる。
阿部寛の個性がよいスパイスだ。推理物としても面白い。堺雅人と羽田美智子が結ばれるのも微笑ましい。堺雅人と山本太郎の関係も良かった。よくできたストーリーであると思う。深みもあるエンターテインメント作品である。
今見ると
なかなか複雑な配役、堺雅人さんはもうこのときからいい上司役やってるのね笑
前作、チームバチスタはとても面白かった、今作は犯人探しなどは控えめで、あくまで救急医療の問題がテーマでした。
殺人はあるがそこは主題ではないのであっさり目で終わるのは少し残念だったが。
医療ドラマ的な一面が強いのでサスペンスとして見ると残念かもしれない。
しかし堺雅人さんは天才肌の役柄がとても雰囲気とあっているね。
ほとんど阿部寛と大きい絡みはないけど今作の主役は完全に堺雅人でした。
山本太郎も今は政治活動をされてるがこの時は役者でいい役どころを演じています。
惜しくも亡くなられた竹内結子、とても綺麗でちょっと抜けてる演技、存在感が良かったです。ご冥福をお祈りします。
堺雅人さんが好きなら見てほしい
堺雅人さんがめちゃくちゃ良い。
この演技で一気にファンになりました。
周りの高嶋さんなどネジが外れた脇を固める俳優さんも最高です!
ただスペシャルドラマ感が若干拭えないのがとてつもなく残念。
救急センター
難解な心臓外科の分野から、より一般人にもわかりやすい救急センターがメインとなっている。前回は阿部寛の立ち位置がどうも理解不能だったのだが、今回は非常にわかりやすい。救急医療の現場というのは時には心を鬼にしなくてはならないという現状にも納得がいった。倫理委員長として嫌々ながらも役目をこなす竹内結子の姿も前作以上か?そりゃ直接生死にかかわる分野じゃないからといって、あまりにもその職責と性格がぴったりしすぎ。
医療メーカーのメディカルアーツの磯辺(正名僕蔵)がジェネラル・ルージュの速水(堺雅人)と癒着しているという問題提起。しかし、それが表ざたになった直後に磯辺が病院ヘリポート付近から転落死。この事件(殺人事件とは断定されてない)はなおざりにして、速水の聴聞ばかりがメインとなる(まぁ、転落事故は警察の仕事だからしょうがないか)。告発文はワープロ文字と手書きの二つが登場するのだが、案外あっさりと速水は癒着を認め、しかも自分で着服せずに救急センターの設備と備品に使われたと主張。そして懲戒解雇要求に対しては辞表で対抗しようとする。
そんな聴聞委員会と化した倫理委。その最中に市内で大きな事故が起き、10年前にもあったように大学病院は野戦病院と化してしまうのだ。その描写はなかなか大がかりで感動せざるを得ない。黒、赤、黄、緑と色分けしたカードを瞬時に判断する山本太郎もかっこいい。この黒のカードをつける苦渋の選択・・・つけられた患者の家族の号泣はもらい泣きしてしまいそうだ。
結局、副委員長として懲戒解雇を言い渡す沼田(高島政伸)が三船事務長(尾美としのり)と密談していたことが磯辺の盗聴により発覚し、誰も解雇に賛成できなくさせた。そして磯辺を殺したのは沼田の部下(林泰文)だったという・・・彼の性格は精神医にありがちなタイプだけど、さすがに殺人までは・・・ちょいと余計だったみたい。
辞表を取り下げる意志はないと突っぱねる速水だったが、とぼけた田口委員長が北海道への転勤を命ずるなんて、まるで大岡越前の決断じゃないか(笑)。
最後は転勤する速水が辞め行く花房看護師長(羽田美智子)に「寒いところは苦手ですか?」と告白・・・う~む、そりゃわかりやすすぎ。「指揮官が青い顔してちゃダメでしょ」と口紅を渡したのが花房で、それがジェネラル・ルージュという名のもとになったのも面白い。
前作以上に医療現場と人命尊重というテーマが重く響いてくるし、病院経営の難しさ、特に救急医療が儲からないという問題点を提起してくれてる。だから、殺人事件がなければ満点にできたのに・・・
信念ある医療映画
ミステリー×医療で、とても見応えある映画でした。堺雅人は銀行員でも外科医でも、信念のある役柄が似合うなと感じました。
■良い点
・予想できない展開となっており、とても楽しめた。
・途中まではミステリー、最後は医療ドキュメンタリーのように構成されていて、見応えがある。
■惜しい点
・殺人動機がちょっとよくわからない。
医療は何のためにあるべきか
不定愁訴外来の田口のもとに一通の告発文が届く。その手紙は救急救命センター長が収賄をしていると言う内容で…。
東宝映画版2作目。毎年観てるほどに好きなシリーズ。1作目に比べ内容自体は地味だが役者同士の嫌味な演技合戦と救急救命の苦悩について学べる。
大人が観るに相応しい医療モノ映画
これを観てチームバチスタシリーズ大好きになりました!
竹内結子と阿部寛コンビも相変わらず良かったし、とにかく野際陽子と堺雅人が素晴らしかった。
もちろん山本太郎や、その助手も。
医療、人間関係、経営、救急、倫理このペンタゴンが絡まって問題解決していく。
個人的には、薬物常用の患者さんの言葉が好きでした。
何も言わないで居てくれる人、初めてだったから。
そう言った患者さん。なんか分かるなーって思ってしまいました。
救急搬送のかなりの割合が自殺ってことも勉強になりました。
念願のドクターヘリのシーンも胸を打たれる。
心の綺麗なお医者さんって尊敬します。
あと後半で起きる爆発事故の黒い札を付けられた患者さんの言葉も泣けてしまった。
助かる人も助けられなくなってしまう…か。
もっと若い頃に観ていたら真っ先に医者になりたいと思ったかなぁと思うほど良い映画でした。
誰かのために何か出来るようになりたいって思える映画です。
原作も映画としても素晴らしいと思います。
何度見ても楽しい。
何度も見て、あらすじも大方覚えてしまっているが、それでも各役者の演技に引き込まれてしまう。
最後のたたみかけは、とても気持ち良く、安心して楽しめる作品。
幾つかエピソードが投げっぱなしになってる感は残念。
こんな軽薄さで医療現場を描かれても
総合55点 ( ストーリー:65点|キャスト:60点|演出:50点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
前作「チーム・バチスタの栄光」と色んな意味で同様。まず軽薄な演技と演出が目立つ。やたらと格好をつけた緊急医療班の速水の言うこと為すことが現実離れしていているのをはじめとして、登場人物の演技が大袈裟で好きになれない。これで医療現場の抱える深刻な問題を取り上げられても心に響かない。そしてこの軽い医療現場の雰囲気の中に、医療改革の話に加えて犯罪とその捜査を入れるというのも強引で中途半端。同じ路線の演出と内容で二作も見たいとは思わない。
ドラマ版と見比べてみましょう。皆さんどうですか?
公開されて結構経った作品がTV放送やっていたので何気に
ドラマ版「ジェ・・の凱旋」と比べてみました。
皆さん、色々と意見あるかもしれませんが
あくまで個人的な私見ですのでご勘弁を。
まず主人公(速水晃一)
映画: 堺雅人
TVドラマ:西島秀俊
どちらの役者も少しエキセントリックな、しかし実は緊急医療に
人生を賭ける熱い物を秘めた救護の為に手段を選ばない
難しい役をどちらもうまく演じている。
勝敗は甲乙つけがたし。
堺雅人は結構、気が弱くって人が良い役が多いイメージが多いので
役的には感情を表に出さない役が多い西島秀俊の方が合ってる。
だが、医療の現状を正す為に他の医師を糾弾し、その為に
自分の医師生命と引き換えにでも革命を起こそうとする
勢いと、その熱く、鋭いセリフはむしろ堺雅人の方がしっくり
来る。よって引き分けと言うところでしょうか。。
次に本当の主役:田口センセイ
映画:竹内結子
TVドラマ:伊藤淳史
竹内結子さんは好きな役者さんですが、今回の情けなくって
白鳥に結構いじられる、でも意外としっかりしていて
尚且つ、撃たれて命まで落としそうになるTV版伊藤淳史の勝ち!
準主役:白鳥圭輔
映画:阿部ちゃん
TVドラマ:仲村トオル
個人的に「グッチー」のセリフを生んだTV版の方が面白い。
どちらもクセのある役をうまく演じているが、意地の悪さは
仲村トオルの方が一枚上だと思う。
花房看護長
映画:羽田美智子
TVドラマ:白石美帆
もうこれは圧倒的に羽田美智子さんの勝ち。
やっぱ、本物の女優さんですね。
佐藤副センター長
映画版:山本太郎 ○ TVドラマ:木下隆行 △
お笑いが役者やるのって嫌いだから。がんばってはいたが。
全体的に映画の2時間の枠と、毎回1時間で作りこむドラマの
差が予想以上にあり、ドラマに軍配を上げざるを得ない。
グッチーや白鳥ら登場人物の背景や、細かい描写が出来る
って思ったより入り込んでしまいます。
皆さん、いかがでしたか?
両方見られていない方は
①原作を読む
②映画を見る
③ドラマをDVDで見る
ってコースをお薦めします。
是非、チャレンジを。
前作よりイイ!
海堂尊のベストセラー小説の映画化第2弾。
“ジェネラル・ルージュ”(=血まみれ将軍)と呼ばれる緊急救命センター長に収賄の疑惑が浮上する。
前回の手腕が買われ、田口と白鳥のコンビが調査する事に…。
今回の見所は何と言っても、“ジェネラル・ルージュ”こと速水を演じた堺雅人。
不敵な速水を巧みに演じ、映画に最高のスパイスとなった。
クセ者・速水=堺とクセ者・白鳥=阿部のやり取りは目玉の一つ。
収賄疑惑と謎の不審死を巡る医療ミステリー。
ところが終盤、ある事故が起き、病院に多くの負傷者が運ばれてくる。
それまで反目し合っていた医師たちが、一致団結して負傷者たちを救おうと奔走する。
医師としてのあるべき姿が描かれ、なかなか心打たれた。
そんな最中性懲りもなく続く事件の真相と当事者たちの何と愚かな事!
その対比もイイ。
原作では第3弾もあった。(タイトル忘れ)
TVドラマでは映像化されたのに映画ではされなかった。
映画化してほしかったなぁ…。
漫画チックな医療ドラマ
様々な映画関連サイトで高評価を得ていたので、観てしまいました。確かに何を言わんとしているのはわかりました。でも、全体的に漫画をそのまま実写化したような感があり、リアリティーに掛けた医療ミステリーに仕上がっていると私は思います。
主人公はある病院の倫理委員会の委員長を勤めている田口先生。ある日彼女の元に“救命救急センター長の速水と医療機器メーカーとの間に癒着がある”との謎の告発文が送られてきます。数日後、ERに厚生労働省の役人・白鳥が搬送され、そこから、速水を巡る様々な騒動が勃発し、病院の複雑な人間関係や現代の医療現場が抱える様々な問題点が浮かび上ってきます。
注目すべき点があるとすれば、それはメッセージ性のあるストーリーくらいでしょうか?脚本には問題はないと思いますが、描き方や俳優陣の演じ方に問題があるように思います。私には、まるで配給元のTBSがフジテレビの医療系ドラマの真似事をしているようにしか見えませんでした。その上、あのラストへの展開の仕方は「踊る大走査線2」と非常によく似ていて、「踊る~」が警察機構の問題点や理想を描いたように「ジェネラル~」は医療現場の問題点をコミカルに指摘し、それなりの理想を観客に訴えかけようとしたんだと思います。ただ、一つだけ違うのは「踊る~」はコミカルさとリアルさを上手く使い分けていたのに対し、「ジェネラル~」は漫画でいたいのか、それとも、リアルな医療ミステリーにしたいのかがはっきりしませんでした。
俳優陣の演技に関していえば、まず、堺さんや平泉さんはのキャラは漫画に登場するようなキャラをそのまま現実世界に引っ張り出したような感があります。特に、堺さんの台詞回しや振舞は漫画キャラそのままです。おそらく、彼は「Dr. コトー診療所」でも医者役を演じた事があるので、その時の役と比較されたくなかったがために今回はあえてコミカル路線へ走ったのだと思います。それから、竹内さんは好きな女優さんの一人ですが、今回は存在感0でした。そして、阿部ちゃんは今回も阿部ちゃんでした。
その他にも、イライラした場面が結構ありました。まず、前半のソフトボールシーンで田口先生がマウンドに上がるまで相手チームの名前すら知らなかったというのはいただけません。それから、速水先生の過去について田口先生と看護婦長さんが話し合っている場面でカメラが植木鉢か何かの葉っぱの真ん前に止まった時はもうどうしようかと思いました。そして、ラストの羽田さんと堺さんのシーンは昼ドラの世界ですね。
まあ、こういった医療ドラマや映画をまったく観た事がない人には、素直に作品の良さが伝わるのかもしれませんし、「チーム バチスタ~」の映画版と比べれば、かなりの進歩だと思います。でも、もうひと頑張りだと私は思います。
堺雅人の演技はすばらしかった
原作は読んでいませんが、映画の前作は見ています。
前作は、犯人探しのミステリーだったので、今回も同じ趣向だろうと思っていたのですが、ちょっとタイプの違う作品でした。
何といっても堺雅人の演技はすばらしかったです。竹内結子と阿部寛が前作から引き続き登場しますが、今作の主役は完全に堺雅人ですね。
後半は、けが人が大量に搬送されてくるのですが、最近この手の作品が映画やテレビでも多く、トリアージのシーンなどはちょっと新鮮味がなくなってきたかも。
お前の判断 イコール 俺の判断だ、自信を持って
映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」(中村義洋監督)から。
「チーム・バチスタの栄光」に続く
海堂尊原作の同名小説を映画化した作品とあって、
楽しみに観賞した。
気になる一言がメモされたのは、
大きな火災で次々と病院へ運ばれ、大騒ぎになっている場面。
災害などで傷病者が多数出た場合、その緊急度、重症度に応じて、
救急措置、治療の優先順位を決める「トリアージ」という仕事。
(原語はフランス語の「選別する」から。患者選別。)
この大切な役を、救命救急センター部長の速水が、
副部長に任せる台詞、が私の心を強く打った。
日頃は、副部長の仕事ぶりを批判しながらも、
本当は、その仕事ぶりを評価していたことも、これで判る。
「佐藤副所長、いいか迷うなよ」とアドバイスを送り、
「お前の判断 イコール 俺の判断だ 自信を持って」と続けた。
こう言われた「副部長」が力を発揮するのは言うまでもない。
こうやって、部下の力を引き出していくんだなぁ。
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