「オールドファッション・アクションエンタメの究極形!!」アベンジャーズ 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)
オールドファッション・アクションエンタメの究極形!!
ミスった。
この映画は絶対3Dで!と考えてたのに、慌てて2Dの鑑賞券を買っちゃった。
他の方のレビューを読んでると、やっぱり3Dで観たかった……。
それでも! ムチャクチャ楽しい!!
『アベンジャーズ』を心待ちにしてた観客の期待に確実に応えた映画っすよ。
アイアンマンvsソー、ハルクvsソーという展開なんて正に夢のカード!
遂に6人が団結し、そこにアラン・シルヴェストリの
勇壮なスコアが重なった瞬間の高揚感ときたら!
怒涛のスピードと火力、そして強敵に生身で立ち向かう不敵さで魅せるアイアンマン!
ハンマーと雷撃を自在に操り、無数の敵を薙ぎ倒すソー!
群衆の目前で敵を叩きのめし、その英雄性を見せ付けるキャプテンアメリカ!
一般ピープル代表ながら、縦横無尽の活躍を見せるブラックウィドウ&ホークアイ!
登場するやいなや巨大な敵を一撃で沈めてみせるハルク!
敵をギタギタにして「チョロい」と捨て台詞を吐くハルク!
アイアンマンの窮地をズドドドドッと救うハルク!
って、最後ハルクばっかじゃねえかッ!!!!
アベンジャーズ全員の活躍を1カットで繋ぐシーンにもゾクゾク。
個性も能力も異なる6人をいかに均等に活躍させるか入念に練られてると感じた。
娯楽——
それだけと言われればそれだけの映画ですよ。
そりゃ対抗馬の『ダークナイト・ライジング』みたいな深淵さは無いっすよ。
けどね、この映画は観ていて燃える! 笑える! 楽しい!!
その点にはトコトンこだわり抜いてる。タイプは違えど、
観客を楽しませようという心意気では全然負けちゃいない。
優劣を比較する話じゃないと思います、個人的にはね。
あと、宣伝マンが勝手に付けたコピーで作品が悪く言われるのも不憫。
罪を憎んで人を憎まず。宣伝マンを憎んで作品を憎まず、である。え、何それ。
とはいえ、
“いちげんさん”が極めて楽しみ辛い映画である点はどうしても心に引っ掛かってしまったかな。
あと、動きの少ないシーンでは日曜朝の戦隊モノみたいな安さが(笑)
(ロキと謎の異星人の会話シーンとか)
ま、いいか。
この映画は言わば、オールドファッション・エンタメの究極形!
強きを挫き弱きを助く!
能力も価値観も違う者達の結束が世界を救う!
ヒッチャカメッチャカな今の世界だからこそ、
古臭くて分かり易い正義に憧れたっていいんじゃない?なんてね。
楽しかった! 以上!
<2012/8/18鑑賞>