「これぞクリス・エヴァンダミング・アクション!弾ける筋肉に目が離せない!」キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞクリス・エヴァンダミング・アクション!弾ける筋肉に目が離せない!
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第5作にして、鋼の精神を持つ超人兵士スティーブ・ロジャースの活躍を描く『キャプテン・アメリカ』シリーズの第1作。
第二次世界大戦下のアメリカ。病弱な青年スティーブ・ロジャースは、人体実験”スーパー・ソルジャー計画”により超人兵士キャプテン・アメリカへと生まれ変わる…。
○キャスト
ニック・フューリー…サミュエル・L・ジャクソン。
○新たなキャスト
主人公、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカを演じるのは『ファンタスティック・フォー』シリーズや『私がクマにキレた理由』のクリス・エヴァンス。
アメリカ陸軍大佐、チェスター・フィリップスを演じるのは『メン・イン・ブラック』シリーズや『ノーカントリー』の、オスカー俳優トミー・リー・ジョーンズ。
スティーブの親友、バッキー・バーンズを演じるのは『愛とセックスとセレブリティ』『ブラック・スワン』のセバスチャン・スタン。
キャプテン・アメリカの生みの親である科学者、エイブラハム・アースキン博士役を演じるのは『ターミナル』『プラダを着た悪魔』の、名優スタンリー・トゥッチ。
製作はケヴィン・ファイギ。
製作総指揮/原作はスタン・リー。
ヴィジランテ的なキャラクターが多いアメコミヒーローの中で、アメリカ陸軍直属のスーパーヒーローって実は珍しい気がする。
直球ストレートな名前に、星条旗を模したスーツ。
あまりにもU・S・A!な感じで鑑賞前はあまり乗り気ではなかったのですが、いざ観てみると凄く面白いじゃないですか!
キャプテン・アメリカを今映画化するのは非常に難しかったと思います。アメリカ=正義という価値観が崩れた現代においては、もはや彼は時代遅れな過去の遺物であると誰もが思ったことでしょう。コスチュームも正直言ってダサいしね…。
しかし!この映画はその大きな問題をとてもうまく解決している。
第二次世界大戦中、国債を買わせる為に生まれたマスコットこそがキャプテン・アメリカ。なるほどだからこそのあの名前、だからこそのあのコスチュームだった訳ですね!
この設定を一枚噛ませることで、素っ頓狂にも思えるキャラクターであるキャップにグッとリアリティが生まれています。この設定を考えた人天才👏
シナリオも、これまでのアメコミヒーロー映画とは一線を画す時代設定にすることで非常にオリジナリティがありますし、WWⅡを舞台にしていながらも過剰にシリアスだったり重苦しい雰囲気にしていない点も良い。ヒーロー映画でそんなにエグいものは観たくないからね…。
美術には60年代、70年代のスパイ映画を意識しているのであろうわざとらしさがある。そこが映画のカラーとぴったり合っている。
いかにもな悪の秘密基地や、レバーやスイッチのついた馬鹿でかい科学装置。やっぱりこういうのって見ているだけで楽しい♪
そして、この映画一番の素晴らしさは、主演クリス・エヴァンスの圧倒的な肉体美!
カプセルの扉が開き、モクモクした煙とBGMをバックに筋肉モリモリ・マッチョマンの美男子が現れたときのその迫力に私ゃ思わず息を呑みましたよ。
誇張抜きに全盛期のシュワちゃんと比較しても引けを取らないその肉体は本当にヴァンダホー!
このムキムキマッチョメンがザ・80年代アクションを繰り広げるんですから、洋画ファンとしてはテンションバク上がりですよ本当に!
次世代のアクションスターはクリエヴァで決まりだ!
バッキーが呆気なさすぎるとか、レッドスカルが弱すぎるとか、文句をつけたいところがないではないのですが、全体としては非常に楽しめました。これまでのMCU作品の中では一番良かった✨
クライマックスでのキャップの行動と、カーターとのやり取りには思わず涙が…これこそヒーローのあるべき姿だよホント…。
キャップが70年の眠りから目覚めたところでエンディングを迎えるという切れ味の鋭さも良いですし、締めの一言も気が利いていて大好き!
次回作はついに全員集合『アベンジャーズ』。いやが応でも期待が広がります!!
それにしても、敵の本拠地に自ら先陣切って駆けつける陸軍大佐…まさに「BOSS」だ!