「神にも欲しい俗っぽさ。」マイティ・ソー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
神にも欲しい俗っぽさ。
マーベルの中でも最高格の人気を誇るのがこの御方、雷神ソーで
本国ではコスプレまでして観に行くのが正しい観方なのらしい…^^;
う~ん。。そう聞いてすごく期待して観に行ったんだけど…。
まぁ主人公が俺様ヒーロー(ってか神ですよね)ということで、普段から
オレオレ男子が大嫌いな私にはどうだろう…ってのもあったんだけど、
いや、そんなことより多分、、監督がK・ブラナー氏だったというのが…
この偉大なる才人、シェイクスピアならどんとこい監督の作品の数々、
確かに素晴らしい出来栄えなのは承知しつつ、どうも昔から合わない。
ソリが合うか価値観が合うかなんて(彼氏じゃあるまいし^^;)下らない
固定観念を捨てて観ればいいのかもしれないが、うーん…やはりダメ。
あんなにマーベル系が好きなくせに、アイアンマンも大好きなくせに、
なんでこのソーは楽しめなかったんだろう…(T_T)悲しくなってしまうよ。
で、どこらへんがダメだったんだろうと考えてみたんだけど、
何しろ原作に詳しいわけではないので(ほとんど知らないし)ちょっとだけ
調べてみた…(Wikiにて)あら!!何かずいぶん本作とは違うんじゃない?
原作のソーは記憶を消されて地球に放り出されるんだけど、今作と違って
子供にされちゃうのね。で、何も知らずに育って大人になって医者になる。。
なぜ自分は北欧神話に興味があるんだろう?なんて疑問を抱きつつ(面白い)
で、その過程で看護師である女性と出逢い結婚(今作でいうナタPのことか)
地球で暮らしながら襲いかかる敵をソーに変身してハンマーでやっつける!
うわ~♪やっぱヒーローじゃん^^;なんかこっちの方が面白そうだぞ。
医者だからアイアンマンも治療してるんだって。で、秘密を知っているとか。
(デストロイヤーが出てきた時、スタークのか?には笑えましたね)
話が繋がるなぁー。ハルクは弟のロキが兄貴をやっつけるのに送り込んだ
ということで、そこからアベンジャーズが結成と…あ~なんだか面白いぞ♪
早く観たいなーアベンジャーズ!!(うわ、話がそれてる^^;)
ブラナー氏の演出は、確かに神の世界やコスプレ系では秀逸!!
待ってました♪とばかりに派手で豪華な世界観を見事に作り上げている。
また、父子(弟を含めた)の絆など、ドラマ面でも悪くはないんだけれど…
私的に(まったく個人的にですよ)盛り上がらないんだよな~テンポといい、
センスといい、アメコミっぽさがぜんぜん活きてこない。神だから神々しく、
は分かるけど^^;主人公の俗っぽさをもっと露呈させて、人間界でワクワク
させて欲しかったなぁー。ヒーローなんでしょ?最高格の。神なんだからさ!
地球に降りてきてから礼儀正しくなったし^^;笑えば可愛いところもあるし^^;
もう少し「人間やってます。」な彼を観たかった気がする…。
まぁでも監督は、早く彼を神の世界に戻したかったかもしれないわねー^^;
物語はホント(古い話なんで)ありきたりというか分かりやすく、ラスト~
次回作への繋がりもオマケで見せてくれるので(あいつも生きてるしね^^;)
サービズ満点のソー氏お披露目劇と、なっています。お後が宜しいようで…
(スタトレのお父さんやったヒトですね?ソー氏。風格ありますね~体格も~)