ヒックとドラゴン(2010)のレビュー・感想・評価
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飛翔シーンの伸びやかな感動が最高
少年の成長ストーリーとして王道であり、ラストに待ち受ける勝利と喪失に心をかきむしられる。ディズニー作品とは違って、全てがハッピーエンドとはならないほろ苦さがこのシリーズの魅力。そのほろ苦さは原作にはないが、ディーン・デュボア監督の見事な味付けだ。
ドラゴンの飛翔シーンの伸びやかな感動は宮崎駿の映画の影響を感じさせる。内気な少年が、皆とは違うやり方でドラゴンとの共生する道を見つけ、父との葛藤を経て成長する。通過儀礼ものとしてこの上なくよく出来ている。
この作品は、実写撮影監督のロジャー・ディーキンスがビジュアルコンサルタントとして参加しているのも興味深い。カメラワークが極めて実写映画的というか、アニメーションならではの飛躍をあえて抑制していることで、リアリティを獲得して没入感を高めている。アニメーション作品であるが、実写映画的な身体感覚とリズム感のある作品なので、アニメ―ションを普段見ない人もこの作品は楽しめるんじゃないだろうか。
子どもであろうとも夢の代償を払う必要があると残酷な現実をつきつけるほろ苦いラスト
公開時に鑑賞。初めて観た時に衝撃を受けて一週間以内に3回は観に行った。
トゥース、トゥースレス問題は置いておいて、とにかくドラゴンの飛翔シーンの表現は何物にも変え難い感動を与えてくれる。
アバターの飛翔シーンも初めて見たとき興奮したけど、ドラゴンに乗るって体験をさせてくれる。
でも、本作が大人の心を揺さぶる傑作になったのは、やはりあのラストカットだと確信する。
子どもであろうとも夢の代償を払う必要があると残酷な現実をつきつけるほろ苦いラスト。
だが、少年の顔はその現実を受け入れ、はにかんでいるようだ。
その高潔さに感動し、勇気を持って課題に立ち向かうことの尊さ、そして自己犠牲をものともせず逞しく生き抜くことの大切さを感じられる。
ドリームワークスを代表するド傑作
実写版映画を見たあとに
今上映中の実写版と比較
見やすい作品
「空を自由に飛びたいな」「ハーイ。ナイトフューリー!」
原作はイギリスの児童文学作家クレシダ・コーウェルの『How to Train Your Dragon(君のドラゴン訓練法)』
【ストーリー】
バイキングたちが生きる古代の豊かな海。
そこに浮かぶバーク島では日夜、人間とドラゴンがたがいの生存をかけて、衝突していた。
バイキングたちはドラゴンとの戦いにそなえ、子どもたちを訓練していた。
ヒックはバイキングの王の一人息子だったが、生来の優しい気質から勇猛な戦士たちにはくわわれず、"鍛治"手伝いにかり出されていた。
闇夜を攻めこんでくるドラゴン、その中でも一等目立っているのが最速最強のドラゴン・ナイトフューリー。
腕力も胆力も人なみのヒックだが、アイデア豊かで工作も得意。
対ドラゴン用ネットをナイトフューリーに食らわせるが、乱戦でだれもヒックの活躍を見ていなかった。
翌日、ナイトフューリーが落ちた裏山を一人でさがすと、ケガをしたナイトフューリーが、窪地から出られなくなっていた。
見ると尾羽が片方、なくなっている。
ヒックはナイトフューリーを手なずけ、「トゥース(トゥースレス)」と名づけて、木と布で尾羽を作ってやる。
お礼のつもりか、トゥースはヒックを背中に乗せて、大空を存分に飛びまわる。
ヒックは知った。
広い大海原と空、色彩豊かな世界を。
——そしてドラゴンの、美しさと優しさを。
最高かよ。
あなたは最高よ(テレサ・テスタロッサ)。
もうね、一発で好きになりました。
自分がドリームワークスで一番好きなのが、この『ヒックとドラゴン』のシリーズです。
三部作全部好き。
ドラゴンと出会って友だちになり、その背に乗って空を飛ぶ。
タケコプターなんて目じゃない速度とピーキーな乗りごこち。
接触事故をおこしたりもするけれど、私は元気です。
なんていうか、子どもの夢がつまってますね。あ、接触事故はぬきで。
やっぱ大気につつまれたこの地球に生まれたなら、お空、飛びたいじゃない?
タケコプターもいいけれど、それがドラゴンならなおうれしいし、最強ナイトフューリーならもう最高。
誰も足をふみいれたことのない島へ、頼れる相棒ドラゴンと全力で飛び立ちたい。
高いところからみんなに、飛んでるところ見せたいし、ちょっと気になる女の子に、かっこいいとこ見せたい。
みんなみんなみんな、かなえてくれる。
ドラの力でかなえてくれる。オイ。
昔からドラゴンに乗るシューティングゲームとか好きで、友だちと『ドラゴンスピリット』おさいふスッカラカンになるまでやりこんだもんです。
セガサターン買って『パンツァードラグーン』アホになるまでやりまくったもんです。
そんなじぶんだからこそ、この映画はひとつの夢をかなえてくれました。
ディズニーよりも、対象年齢お高めなのもいい。ミュージカルシーンないし(小声)
そういやディズニーで一番好きな『ズートピア』も、ミュージカルシーンなかったような……。
ドラゴン可愛い
素適な名作
爽快な飛行シーン!!
優れたファンタスティックアドベンチャー
ドラゴンたちはが村を襲って食料を奪っていったのはわざとではなくて、...
友達ではなくペット?
いい映画
ドリームワークス製作のCGアニメーション最高傑作
ただの子供向けアニメと侮ることなかれ!大人も楽しめるCGアニメーション最高傑作の一つと言っていい珠玉の作品です。
物語の主人公は、村を襲撃するドラゴンと長きに渡って闘い続けてきたバイキング一族の少年ヒック。腕っぷしが弱く、村人から邪魔者扱いされている彼と、負傷して飛べなくなったドラゴンのトゥースの交流を描きます。
初めは敵対し合っていた両者が飛行の訓練を通じて心を通わせ、遂に互いの力を合わせて海上を飛翔するシーンは、非常にリアルな「水」のCG表現も相まって、ストレートな感動を与えてくれます。
他の村人にはなく、ヒックだけが持っている「理解できない他者を思いやる気持ち」や「慣習に囚われない素直な心」が次第に周囲を変えていき、村を救うことに繋がる展開にはお見事!という唸るしかありません。
終盤には、あるショッキングな出来事が待ち受けており、綺麗事だけで終わらせない、如何にもドリームワークスらしい苦味を作品に与えているのですが、これによってヒックとトゥースが「等価な存在として、支え合いながら歩き出す」エンディングをより一層美しいものにしています。
鑑賞中は、村人の声を当てるジョナ・ヒルやT・J・ミラー、クリステン・ウィグ他の即興ギャグに笑わされ、見終わった後は、ヒックや彼らのその後の人生に思いを馳せたくなること間違い無し。
あまりにもバイキングらしくないヒックと、彼を認めてあげられない父親の和解の物語としても一級品です。
自宅でご覧になる際は、是非ご家族と一緒に鑑賞してみてください!
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