劇場公開日 2009年7月18日

「ストーリーも俳優さんも良いな。」アマルフィ 女神の報酬 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ストーリーも俳優さんも良いな。

2009年7月23日
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

真保裕一さんの原作なので、期待大で見に行きました。

「驚愕のラスト」なんてなくても、とてもドキドキしして、心配して、そして楽しめる作品でした。

贅沢なキャストは、見ていて安心感を与える。

織田裕二さんは、監督から「眼力」を封印されたそうですが、それがイイのだな。
天海祐希さんも、気丈なシングルマザーを演じきった。
佐藤浩市さんの、強さと弱さ。
佐野史郎さんの、飄々としているけれど、部下思いで官僚的な事務官。彼にうってつけの役だと思った。
福山雅治さんと織田裕二さんとの、絡み具合もなかな味がある。
声の出演だけだけど、中井喜一さんの存在。

本人役の、サラ・ブライトマンの伸びのある素晴らしい歌声。

現地の警部も、表情が良い。

そして、イタリアの素敵な街並み、景色。

サスペンスだけど、推理物をよく読まれている方には、犯人がわかってしまうかもしれない。
けれど、そこに至る背景がわからないので、充分楽しめる。

娯楽大作といえば、娯楽大作だけど、エロいのも、エグいのもなくて、上質の作品に仕上がっている。

質の良いストーリーと俳優陣、スタッフ等、すべて揃った作品だと思う。

最後に2つだけ残念なこと。
戸田恵梨香さんの髪がお顔にかかって、表情が良く見えなかったこと。
犯人側の≪理由≫を、もう少し突っ込んでくれても良かったかな。

りりー