「親子で楽しめる痛快作」モンスターVSエイリアン かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
親子で楽しめる痛快作
自ブログより抜粋で。
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まずは主人公の巨大化した花嫁スーザンがとびきり愛らしい。
モンスター扱いされてしまうけれど、ただ体がおっきくなっているだけで、心の機微はどこにでもいる平凡な女の子そのもの。
わけもわからず地球に攻めてきたエイリアンとの闘いに駆り出される中、にわかにたくましくなっていくのが微笑ましい。
ふざけた化け物映画と思いきや、シニカルな笑いをちりばめつつも異端に目を向けた一貫したテーマで彼女の自立が描かれていて、最後にはすがすがしい感動を与えてくれる。
スーザンの仲間になる個性豊かなモンスターたちも愉しくて、見かけによらず意外と頼りになる奴らなんだ。
願わくば、もう少しそれぞれの特技を活かした戦いが見たかったかな。
ぜひ続編を制作していただいて、この愛すべきモンスターたちのさらなる活躍を見せて欲しい。
『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(2003年、ロバート・ロドリゲス監督)以来、久しぶりに観た3D映画としては、過度に飛び出す演出は控えめな代わりに、奥行きのある演出が自然で、3D映画の成熟を感じた。
意図的に立体感を目立たせる演出から、あくまで演出方法の手段のひとつになっているという感じ。
(中略)
最後に、子供はもちろん、大人でも存分に楽しめるファミリー映画になっていると思う。
古き良き怪物・怪獣映画へのオマージュという思いからなのか、BGMや美術にもレトロな雰囲気があって、そういう点でも懐かしい気分にさせてくれる。
夏休みにお子さんと親子で観るにはとっておきの痛快作です。
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