劇場公開日 2009年7月11日

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モンスターVSエイリアン : 映画評論・批評

2009年6月30日更新

2009年7月11日より新宿ピカデリーほかにてロードショー

モンスターのほうが人間より幸せかも

「シュレック」第1作で“モンスターは、人間のふりをしなくても、モンスターのままで幸せになれる”という世界を描いたドリームワークス・アニメが、これを一歩推し進めて“モンスターのほうが人間より幸せかも”という世界を描いてしまったのが本作。

しかもこの物語を“モンスターへの恐怖”が基本テーマだった50年代名作SFのコスプレで描いたところがポイント。主要キャラは一目瞭然な「妖怪巨大女」「大アマゾンの半魚人」「蝿男の恐怖」「SF人喰いアメーバの恐怖」、そして「モスラ」の現代版。映画は彼らの過去も描いて、その出典をダメオシする。その一方で、映像は最新技術を駆使したフルCGアニメ、3D版もありの21世紀仕様。そして物語は、50年代SFとは真逆に、モンスターであることの愉快さを描き、モンスターを排斥する人々の欺瞞を笑う。だが今、モンスター(=一般の人とは異なる存在)であることの恐怖は、本当に払拭されているのか。ドリームワークス・アニメは下品なギャグの連打の裏で、いつも核心を直球で突く。

ちなみに、映画には50年代コスプレの70年代ニューウェーブバンドThe B52'sのヒット曲も登場。他にも意表をつく懐メロで大人の観客をニヤリとさせる。相変わらずドリームワークス・アニメならではの魅力に溢れた作品となっている。

(平沢薫)

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