「見た目じゃないのよ、女は。」モンスターVSエイリアン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
見た目じゃないのよ、女は。
特別料金を出して3Dで観るか、普通料金の2Dを観るか…^^;
特に悩んだワケでもないけど、時間的に普通の方を観た。
どちらかが字幕版だったら?そっちを選んだかもしれないが。
今回の吹き替え版は声優以外は、ベッキーと日村だったため、
どうかな~?と思っていたが、これが案外イケていた。
内容もとくに子供向けオンリーではなく、どちらかというと
50~60年代のマニア向け?な部分が多く、家族で楽しめる。
SF好きなら、どの作品を引用しているか(とはいえかなりの数)
を数えて楽しむのもいいが、そうでなくても話は難しくないので
十分に理解できる。突然巨大化した普通の女の子が経験する
地球防衛?SFパロディーといったところか。
それほど出色な新鮮さはないにしろ、主人公の女の子がとても
可哀相で(はじめは)ならないため、観ている方は共感しまくり。
どうも胡散臭いバカ男(お天気キャスター)との結婚式での惨事
を皮切りに、何でこんなことに?という展開にはやや涙目に…。
しかしDWのアニメに出てくる男って、ホント顔が長いのよねぇ。
洋製アントニオ○木じゃあるまいし(爆)
今回のスーザンは瞳まで巨大!だったしなぁ。可愛いけれど、
あの巨大な瞳を3Dで観た人は、顔がしつこすぎると言っていた。
隕石に衝突して体長15メートルの巨人女になってしまうスーザン。
政府から勝手にモンスターの烙印を押され、他のモンスター達と
共に隔離される。なんの力も持たない女の子に突然降って湧いた
エネルギーは、地球侵略を目論んだエイリアンによって創造され、
たまたま彼女の身体を支配しているにすぎなかった…のだが、
婚約者をはじめ、人間が自分達を排斥しようとする傲慢さに呆れ、
モンスターでいることの方が次第に心地良くなってしまう…。
べつに、モンスター万歳!…というわけではないが、
「シュレック」で描いたのとなんら変わらない価値観を描いている。
人間ならば幸せか?見た目が良ければ心は満たされるのか?
まったく普遍的なテーマ、しかもかなりふざけて描いているのに
心にズシンとくるのは、観客に対しその核心を突いてくるからだ。
大統領からしてあのバカさ加減では(モデルは誰…^^;)
もうこの国は、モンスターに助けてもらうしかないだろう!!と
言わんばかり…そういうところなんて、哀しいほど巧い。
(モンエリ?って…最初、サトエリの部類かなんかと思ってた^^;)