サイドウェイズのレビュー・感想・評価
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配役よし。飲んだら乗るな。
アメリカ版サイドウェイを見てから、日本版にも手を出してみる。なるほど、設定をこう変えたかー。キャラが陽気なのも、アメリカで育ったとかアメリカで長く生活してるとか、そういうふうにつなげれば、意外と納得できるもの。菊地凛子の日系アメリカ人役が面白くてお上手。
ただアメリカ版ほど心に響かないのは、道雄がシナリオ学校の先生という、売れっ子ではないにしろ、まあその道では成功しているのと、道雄と麻有子がかつての知り合いでなんか恋心に火がつきそうというのが、話の中心なとこ。もっと道雄の悲壮感や中年の危機感をださないと、グデグデに見えてしまう。
男性2人は名脇役が主役を張るとこうなんだぜという安心感。女優のお2人もよい。日本映画なので、アメリカだろうと酒を飲んだら運転させないのは、なんか気を遣ってるのがわかる。日本でワインのロードムービーは難しいな。
仕事も私生活も冴えない中年シナリオライターの道雄は、親友の大介の結...
タイトルなし(ネタバレ)
アメリカで留学して残ったもの、日本へ帰ったもの、それぞれが何年も経って再会し、一週間結婚前の自由な旅へと出かける。
予告だとロードムービー系かなーと思ってたけど、違ったんやね。
特に上がるシーンも下がるシーンもないけど、ワイン好きなら面白く見れる映画だろうなーと思った。
でも、生真面目なおっさんと中途半端にアメリカナイズされた遊び人のおっさんの対比が面白い。
大人の恋愛ドラマのよう。
小日向文世がかつらをつけているのも注目ポイント。
やっぱりワインは分かち合う飲み物だよ
映画「サイドウェイズ」(チェリン・グラック監督)から。
作品中、ワインの話題が飛び交い、面白かった。
カリフォルニアのナパヴァレーが舞台となり、
「ワインは飲むんじゃない、口に含む」とか
「『ナパ』とは、先住民の言葉で『豊かな場所』を意味します」など
一般常識的な知識もあったが、
「ワインにも人生にも、正解はないよ。
それぞれの選択にそれぞれの味わいがある」
「やっぱりワインは分かち合う飲み物だよ」
「何を飲むかなんて重要じゃない。誰と飲むかが大切なんだ」など、
私のアンテナに引っ掛かったフレーズも多かった気がする。
食べ物、飲み物は、いろいろなウンチクがあるけれど、
やはり、一番大切な人と時間をかけて、分かち合うことが、
基本中の基本だって、最近、多くの映画や書籍から学んでいる。
「花がきれいなのは、自分を騙せないから、おばあちゃんが言ってた」
「最短距離がベストな道のりとは限らない」なんて言葉もいいけど、
ワザとらしく日本語を間違える台詞のメモが増えた。
「開けなきゃよかった、ゴンドラの箱ってやつだ」
「ベストカッブル・・割れ鍋に綴じ蓋」
「ひねもす(終日)、ぐったりだよ。(のったりだよ)」
「チャラチャラおかしいよ」「チャンチャラおかしいじゃないの?」・・
鑑賞後、ワインを誰かと分かち合いたくなる映画だった。
P.S.(おまけ・・記録に残しておきたい台詞)
ロミオがジュリエットを失ったのは、大事な手紙を自分で届けなかったからよ
サイドウェイズ
人生の寄り道不足だったひとに
なぜ日本人なのか。
オリジナルがアカデミー賞をとったのも不思議だが
(しみじみとした大人の味わいだが、賞をとるほどか?)
それに輪をかけて違和感アリアリだったのが、本作。
スタッフも舞台設定もまったく現地のまま、キャストだけ
日本人を起用しているのだが、なんかまるで合ってない^^;
まぁ的外れな旅をする二人の行動はどちらもそうだけど、
オリジナルでは、なにしろ現地に皆が馴染めているのだ。
まずはその空気感がぜんぜん違う。
なぜカリフォルニア?なぜナパ・バレー?
新潟本醸造酒めぐりや、甲州ワイナリーだっていいのに。
(そのくらい設定を変えてもいいだろう)
べつに小日向、生瀬、鈴木の演技が悪いわけじゃないが、
場違いな演技をさせられなんだか気の毒になってしまった。
あの雰囲気に溶け込めていたのは、菊地凛子くらいで、
現地仕事の空気感というか、上手く掴めているなと思った。
日本人に似合わないもの総てを、スクリーンでデカデカと
観せられてしまった喪失感に哀しいワインの味わいが残る。
ほぼ同じ内容で、深みがまるで違うオリジナルがお薦め。
マヤ(ヴァージニア・マドセン)がささやく台詞も深い。
(寄り道をするのはいいけど、本道をしっかりしませんとね)
ラストがもったいないかな。
ほほほっと!ぬる燗ですゾ。
どうなんですか?
ナパバレーに行きたくなりました
ワインが飲みたくなる映画と聞いていましたが、飲みたくなるのではなく、ナパバレーに行きたくなる映画でした。そして、どこかで聞いたことのある台詞が所々に出てくる。リメイクだから・・・かもしれませんが、たぶん違う。多くの人がこの映画に影響を受けて、ドラマや映画の中で「昔観た映画でこんな台詞があった・・・」という感じで語り継がれてきたからですね。そんな台詞に気がつけると嬉しいですよ。この映画の楽しみ方の一つです。ホームパーティーでワインを楽しんでいる時にこの映画を流しておくのもいいかも。私にはストーリーよりも、この映画の雰囲気が好きですね。
もう少し洋画の雰囲気で
正直オープニングの映像はTVドラマと変わらない展開で、がっかりしました。
米とフジテレビの共同制作だから、国内向けなのは仕方がないのかな、とも。
中盤からラストに至る場面は、良き時代のアメリカン・ロード・ムービーの雰囲気も出てきてじんわりとした味わいが感じられて良かったです。さえない中年男ふたりの魅力が溢れていました。
鈴木京香さんと菊池凛子さんが男性陣と絡むところと彼女達の役柄の対比は、ひねりと悲哀のスパイスをもっと効かせていたら面白かったかなと思います。
洋画「サイドウェイ」のリメイクではなく、オリジナル脚本で描いたらもっと素敵なストーリーになったのではないかという感じがします。その際はナパ・バレーよりソノマを舞台にやや辛口でお願いできれば嬉しいのですが。
微妙
オリジナルを知らないので比べることは出来ませんが
登場人物と同じような世代には笑えてホクッとする
話かも知れません。
前半は笑いとノリの勢いのようなものがありましたが
途中から「だからどうしたいんだ???」という
中弛みを感じ、寝てしまいそうでした。
最後もスカッとした終わり方ではないので
「やれやれ終わったか・・・。で、結局何?」という
中途半端さが残りました。
でも、劇場内で笑いが起こっていたので
人それぞれ、それなりに楽しめる映画かと思います。
ワインが好きな人は「わかるわぁ~~。」と頷きながら
観ているかも知れないし
ワインを飲まない人でも「何となく飲んでみたいなぁ~。」
と思う人もいるだろうし
男性も結婚前には“マリッジブルー”(というのかこの場合?)
で逃げ出したくなるのね、とかなんとか
感じとる部分は様々かと。。
面白いかと訊かれれば「普通」
気分が晴れるような爽快感があるかと訊かれれば「微妙」
40歳をこえた人たちにオススメ
私は29歳ですが、正直あまり楽しめませんでした。
男性キャスティングを見て分かるとおり、若干コメディタッチに
大人の恋愛模様を描いているんですが、その「笑い」の部分が
どうも若い人間はつらいものがありました…。
ウチの父親がいつも日曜の夕方に笑点を見て笑ってるのを見て
「何が面白いんだろう…?」と思っていた感覚に近いです。
すごく笑いの要素が古典的で、試写会に来ていた40代以降の方々は
笑っていらっしゃいましたが、私と彼女は正直クスリともしませんでした。
まぁワインを題材にして描くというのもちょっと日本人的な感じがせず
現実味を帯びなかったのもイマイチだった要因かもしれません。
小日向さんは好きですが、一番最初のナレーションの部分などを見ると
正直、なんだか浮いてるような感覚を覚えました。
やはり名脇役だと思うので、主演に置いてしうのはどうかなと思います。
ナパバレー旅行記(旅心を誘われます)
ワインが飲みたくなること必至。でも、リメイクする必要あったんだろうか。。
アカデミー賞にも絡み、名作の誉れ高いオリジナルの「サイドウェイ」は、恥ずかしながらいまだ見たことがないので、比較はできないのだが、小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子(鈴木京香は何を演じても一緒の気が。。)ら役者陣の好演もあって、そこそこ楽しめた。
前半、40過ぎの男たちの情けない姿にニヤニヤしつつ、カリフォルニアの美しい景色に心癒され、人の人生にも似たワインのうんちくをかじりながら、後半はホロリとする箇所もあり、自分の今後の人生についても少し考えてみた。そんなわけで、見終わった後に何も残らない映画を多々量産してきたフジテレビ製作の作品にしては稀な作品だ。映画を観ていてワインが飲みたくなる事必至。でも、リメイクする必要あったんだろうか。。
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