「湿った空気の風景の中での御伽噺」トワイライト 初恋 jonahさんの映画レビュー(感想・評価)
湿った空気の風景の中での御伽噺
公開3日目に、たまたまグアムに渡航していたので観てきました。
原作はアメリカで人気の小説。日本でも翻訳が出ているようですが全くの未読で、「ヴァンパイアの話」という予備知識のみでの鑑賞でしたが、ちゃんと楽しめました。映像は綺麗だし(出てくる風景が兎も角綺麗)、台詞とかシュチエーションは笑っちゃう位にロマンチックだし。純粋に「人間」ではない登場人物は片っ端から美形だし。B級映画として評価するなら、個人的には5点満点中で★4つ、という感じでした。ヴァンパイアの中でも対立があって、遙か昔から因縁めいた間柄にある一族も出てきたりして、バックグラウンドがどうやら複雑なようなのですが、いかんせん2時間の枠ではやはり説明不足感は否めず。ラストで正直「えー!ここお終い?」と思いました。TVドラマにして時間の制限枠を大きくして、じっくり描いて欲しかったかなー、とも思いました。そこが理解できたら面白さ倍増な感じは伝わってきましたから、ある意味では映画としては成功なんでしょうが、ともかく「映画・トワイライト」では余韻を残してエンドマーク。帰国してからあちこち検索してようやく納得した設定が多かったのですが、それを踏まえて記憶を辿ると、原作読んでいる人には美味しいとこ取りの映画なのではないでしょうか。続編製作が決定しているそうなので、こちらも楽しみです。その前に原作読んでおいた方が理解はしやすい気がしました。ポップカルチャーのメッカである日本、特に一昔前の少女マンガのノリが大好きな人にはツボな映画だと思います。
PS:ただ、邦題の「/初恋」はちょっと違和感あり、です。ストレートに「トワイライト」でも良いんじゃないかな?