私の中のあなたのレビュー・感想・評価
全31件中、21~31件目を表示
家族愛・兄弟愛・命の重さ・尊さを改めて考えさせられた
監督が『きみに読む物語』のニック・カサヴェテスですが、単純に映画として素晴らしい感動のヒューマンドラマです。
映画館で思いっきり泣いたんですけれども、単に泣けるから=感動できる素晴らしいヒューマンドラマと言うわけではなくて、元々原作がイイからなのか、脚本がしっかりしてるからなのか、泣けるだけじゃなくて、特にハッピーエンドが待ってるわけでもなく、特別な善人がいるわけでもなければ、悪人がいるわけでもないんですけれども、兎に角素晴らしい家族愛や命の重さ、尊さについて深く考えさせられる映画でございました。
なんと言ってもキャストが素晴らしいですね!
母親のサラ役のキャメロン・ディアスは、ラブコメじゃなくても素晴らしい演技ができる女優さんであるということにはじめ、姉の命を救うドナーとなるべく遺伝子操作で生まれてきた『リトルミスサンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン演じるアナ、白血病患者の姉、ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァなどなど、どの俳優さんも素晴らしい☆
特にソフィア・ヴァージリーヴァは、個人的には初めて観たような気がするんですけれども、とても素晴らしい圧倒的な演技だったんじゃなかろうかと思います。
闘病生活に苦悩する姿から、無邪気な笑顔、同じく病気に苦しむ恋人のテイラー(トーマス・デッカー)との無垢な絡みなどなど、本当に素晴らしい演技でした。
またその娘の姿を、母の厳しさ(ある種の優しさ)とは逆に、冷静に優しい眼差しで見守る父のブライアン(ジェイソン・パトリック)の姿も印象的で、そんな問題を抱えた家庭の中で苦しむ、思春期を迎えた長男のジェシー(エヴァン・エングリン)の複雑な心境もよくわかります。
フィッツジェラルド家だけに限らず、突然ケイトへの腎臓の提供を拒んだアナから弁護を受けた弁護士(アレック・ボールドウィン)から判事(ジョーン・キューザック)にいたるまで、出てくる全ての人が問題を抱え、またそれに悩みもしているんだけれども、全ての人にとって愛に溢れかえった作品でございます!!
2009年に劇場で観た映画の中では、個人に一番感動して深く考えさせられ、じんわりきた作品!
老若男女問わず、何をか感じることができるような映画なんではなかろうかと思います♪
何度も言いますが兎に角愛に溢れている。
家族や兄弟のことや、命の重さ、尊さを、改めて考えてみようと思う。
これは現実的な話です
妹がドナーのために産まれてきたというのは、今の医学的には現実可能な話で、倫理的に考えさせられるところが多かったです。
病気になった姉の心が痛いほど伝わる作品で、結末は驚くほどもものでもないけど、うなずける。
親として・・・
母親として子供を思う気持ちは、すごく解る。父親とはまた違う気持ちだと思う。父親は遠くから見てるかもしれないけど、母親は治療が見つかればどんな事でも惜しまない。子ども自身は疲れてるし、痛い思いをするのもさせるのも嫌だから、止めてほしいと思うけど、母親の気持ちを考えると「面と向かって」は言えない。だから親を裁判にかける事にしたけど・母親は何故裁判になったか解っていながら認めたくない。母親の心情として我が子が自分より先に亡くなる事は認めたくない。子供も現実を受け止めて欲しいと思いながら言い出せない。子供が親をすごく思っていることに何だか身に詰まる思いでした。
いろいろ考えさせられてしまいます
自分も子持ちのために、もしも自分が劇中家族の立場に立たされた時にどのような選択をするのだろうとずっと考えながら観てしまいました。
子供を持たない人が観たのならば、もしかするとキャメロン・ディアスの行動を容認出来ないのかもしれません。自分も半ば否定的な立場ですが、絶対的な否定は出来ません。何かをしなければ娘が死んでしまうという現実を突きつけられた時、唯一の選択肢を提示された時にそれにすがってしまうのもよく判る。
どれが正解なんて無いから難しいです。
そんな気分にさせられる映画です。
でも白血病の娘の病室にピザは持ち込まないな。
結構泣けたけど色々穴がある感じ。
母は強し。子も強し。
べつに難病、というわけではないが…
自分の友人にも、こういう状況の家族がいる。
特徴的なのは母親が突出!していること^^;
今作で描かれる母親の在り方には、おそらく賛否あると
思うのだが、むろんそれは当人には聞こえてないだろう。
なにしろその子が第一!なのである(あたりまえだが…)
自分のことなど、他の家族のことなど、次の次である。
時に真っ直ぐすぎて怖いくらいだと思うことすらある。
が、私はそんな彼女を見ても否定できないのだ。
なにしろ自分がその立場にたっていないからである。
子の心、親知らず。親心、子知らず。とは言われるが、
どちらも正しい。想い合う気持ちがすれ違いを起こす。
私がいちばん泣けたのは、高まる周囲の雑音をよそに、
自身でアルバムを作り、それを広げ、家族の写真に
「ごめんね。」を繰り返す白血病の姉・ケイトの姿だった。
自分のせいで家族の幸福の大半を奪ってしまった、と
思いながらも笑みを絶やさない強さ。家族を想う気持ち。
素直で優しい妹のアナが、自分の母親を訴えるという
ややセンセーショナルな内容が先行しているが、これは
冒頭から観れば、どういうことなのかはすぐに判明する。
母親と娘の愛情がそれぞれに対峙している姿なのだ。
影の薄い?父親と兄が、黙って見守る姿がすごくいい。
出てくる男性陣は皆、おとなしいタイプ(男はこうだ^^;)で
それが女性陣の芯の強さと対照的でやけに癒される。
これだけたくさんの愛を受け、狭いながらも人生を生き、
たった一度の恋も経験できたケイトは、幸せだったろう。
無台詞シーンで流れる音楽の使い方が、この監督らしい。
そのシーンのみでも、伝わるものが多いような気がした。
(A・ボールドウィンが久々にいいヒトだったのが印象的^^;)
考えさせる
人に深く考えさせる映画です。第三者の立場でたぶん「そのお母さんどんな人?どっちでも自分の子供じゃない?」という人があるかもしれない。でも、そのお母さんの立場で考えるとどうだろうか。何が正しいか、なにか間違いか、そんなに簡単な決めることではないだろう。。。
考えさせられます・・
病人を抱える家族の思い、家族の在り方、患者の思い、ドナーの権利など考えさせられる映画です。このような家族を前にしたとき、医療者は、患者の、ドナーの家族の本当の思いをきちんと理解できているだろうか。
家族の気持ちも、患者の気持ちもドナーの気持ちもわかる・・・だからこそ切ない・・・。
患者の権利、ドナーの権利、もし自分が患者だったら、ドナーの立場だったらどうする??
非常に内容の深い、考えさせられる映画でした。
思っていた以上に、
前向きな映画でした。
みんなの気持ちは一緒ですが、それをどう行動に表すか、相手に伝えるか、支え方、は人それぞれなんだよな、たとえ家族であっても。と、当たり前かもしれないことを改めて感じました。
実際そういう状況になった時、自分は潔く生きていけるのか?と思いながら観ていたので、最後のシーンはたまらなかったです。
何となくのストーリーがわかった上で観にいったので、泣く覚悟はしていたので逆に泣かないかもと思っていたのですが、泣かせる演出ではなかったので(自分が思っていたような)、余計泣いてしまいました・・・
考えさせられた
妹の心理描写で描かれているのかと思って観たら、白血病の姉を前面に持ってきた家族全体の流れだったので、登場人物の誰か一人に感情移入するという事ができず、涙脆い私がまったく泣けなかったです。
母親の諦めたくない想い、父親の想い、弟妹の想い、そして死と向き合っている姉の想い。。
キャッチコピーは「もう姉のドナーにはならない」だけど、どうも話の流れが違うので「もしかして姉の意思?」と思ったら、やっぱり…。
妹視点の映画ではないので期待していた泣ける映画というよりは、逆にものすごく考えさせられた映画でした。
もし自分が母親の立場だったら?
もし自分がアナの立場だったら?
もし自分がケイトだったら…
ケイトだったら同じようにアナにドナーをやめさせて死にたいと思いましたが、家族で考えると難しいと思いました。
オチが読めちゃう
予告を観ていた時点ではオチが予想できず、かなり号泣の予感がして期待していたのだけど、いかんせん、期待が大きすぎたのか、思ってたのと違うというかなんというか。。。泣けませんでした。
まず、主人公は11歳のアナなのだけど、父、母、兄、そして姉のケイトそれぞれにスポットを当てようとしていて、それがなんとも中途半端。(特に兄と父)
それによって登場人物の機微が余計な(って感じる部分もややある)ストーリーによってわかりづらく感じる
描き方がもったいないと思った
題材や物語、役者はよかった
しかしオチが結構早くにわかってしまうので、あと、登場人物に感情移入しづらいため、泣くに泣けなかった…
全31件中、21~31件目を表示