私の中のあなたのレビュー・感想・評価
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それぞれに違う方向を向いて 悲しさ寂しさを抱えていても ただ家族が...
それぞれに違う方向を向いて
悲しさ寂しさを抱えていても
ただ家族が大好きで大切なだけで
その元にあるのも行き着く先も同じ愛情なんだろうな
何かを失って、何かを犠牲にして
心を鬼にしてでも大切にしたい存在があること
早くに気づいてうんとうんと大切にするんだった
私にも素晴らしい母親がいた
素晴らしい家族の時間があった
今もずっとその事実が原動力となって
時に悲しみの源となって
残された家族は生きています
母親も待っていてくれると信じているし
いつもどこか近くにいるんじゃないかなと思っています
素敵な映画、観ることが出来てよかった
白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして作られて産まれた11歳...
白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして作られて産まれた11歳の妹アナは、ある日突然、「自分の体のことは自分で決める」と臓器提供を強いる両親を相手に訴訟を起こすが、その裏にはある思いが隠されていた……。
命、体って誰のもの? 愛であれば何でも許されるのか?
号泣を通り越して爆泣。とにかく泣ける。でも、心のどこかで泣ければいいのかと警鐘がなる。
そんな複雑な感情を醸し出す映画。
お涙頂戴でいいのか?
家族愛を描いた映画。
温かさに包まれながらも、心に棘が刺さったよう。
知人を思い出した。
自分が産まれる前に亡くなった姉の生まれ変わりだと言われて育った。「姉が亡くなったからお前を産んだのよ、お前は姉の生まれ変わりよ」と、知人の母は愛情込めて繰り返しささやき、知人を細心の注意をもって大切に育てたらしい。
「私は誰?死んだ姉?それとも…。姉が生きていたらこの世に存在しなかったの?」と自分の存在を感じられないで苦しんでいた。
確かにそこに命を救う手だてがあるのならこうじたい。それが子どもの命ならなおさら。それは理解できる。きっと私も縋りつきそうになるだろう。
けどね。
妹の行動。実は裏で糸引いていたのは…。
そこには、確実に”愛”があるけれど、一歩間違えば、妹は非難の対象だ。しかも「姉を見捨てた、姉殺し」。ちょっと間違えれば、この家族の関係は地獄となる。
裁判の力を借りなければ言えない本音。家族ならではの思いやり?
保護者の期待に添おうと、自分を押し殺して自分の本当の気持ちを誤魔化し、ついには自分自身の心に嘘ついて、かん黙になる人々、自分の本音がわからなくなり、鬱になる人々を思い出してしまった。
「あなたの為」「家族の為」その思いこみが、守りたかった人を追いつめる。
そんなきわどいテーマ。そこを家族愛の物語に変えてしまう演出。
映画を観てラストの展開にほっこりしつつ、このテーマをこんな風に料理していいのかと、上記の知人達を思い出しながら思う。
甘味料に包まれた毒素。
鬼子母神のような母の想いに労をねぎらうことが中心テーマだったのだろうか。
短いけれど精一杯生きた娘の生を賛美したかったのだろうか。
だったらドナーベイビーを安直に使わず、別の描き方をしてほしかった。
センセーショナルな部分で人をひきつけることだけを狙ったプロット?
もっとドナーベイビ―というテーマに真摯に取り組んで欲しかった。
(原作は違う展開になるらしい。未読ではあるが、”ドナー”ということを考えさせる展開らしい)
改めて、私は私で存在したいし、誰かからも「私」という人間を認めてもらいたい。そう思った。
判事と弁護士の振る舞いがせめてもの救いだ。
子供と大人の違い
恋愛に失敗して見栄を張る
自分が選んだことを棚に上げて伴侶を愚弄する
目先の金に幻惑して信頼を失う
後で考えると後悔すること
冷静になってみると判断ミスだと知ること
失ってしまえば取り返しのつかないものをどこにでもあるものと勘違いすること
いつも今が自分の最期の時かも知れないと生きていると
人は人になる
人になると子供と大人の差別はない
自分が最期なのか
愛する人が最期なのか
時間を使って観ることで
なにかが始まるかも知れない
そんな映画だと感じる
母と姉と妹と
裁判が始まってから、これは母と妹の戦いなんだ、難しい問題だなあ、どっちが勝つんだろう、そう思って見てたけど全然違うラストを迎えた。
この映画、母とケイトの妹のアナが対象的に描かれていて、自分はアナの方に感情移入して見てたけど、かなり辛かった。
母はケイトがどうにか生きていてほしいと必死にあがくのだが、アナは自然に姉とゆっくりした時間を過ごす。それが母親らしいし姉妹らしいと思った。
両親のとはまた違う絆が姉妹間にはあって、それが上手く描かれていたと思う。
なぜかこのキスシーンどこかで見覚えがあって、しかもかなり前からで、どこで見たのか思い出せないけど余程印象深かったのだろう
こんなに泣ける映画は初めてです
冒頭から終わりまで泣かずして見られませんでした。
自分の病気で家族が崩壊したとケイトが考えているシーンがありましたが、この家族は、それぞれが家族を思って行動している気がします。行き過ぎているところはありますが。
素敵な家族だと思います。
ケイトがすごい
家族それぞれの想いがちゃんと描かれていてとてもよかったです。
病気をしていてもしっかり者のケイトはちゃんと兄弟、両親のことを考えていて感心させられました。
あと、邦題があまり納得しません。
最高の映画です。
映画の存在意義の一つがここにあると感じました。
難しい題材ですが、ストーリーが自然に流れていくのは、監督の手腕でしょう。他の方のレビューを少し読んだのですが、意外と冷静なものが多く、私にとっては驚きです。母親を亡くして「死」に直面したし、子供もいる、そして、自分が「死」を考える年になったからでしょうか。
この話の本当の主人公は、やはりケイトなのでしょう。死を前にしての笑顔と、初めて娘の死を受け入れた母親をやさしく抱きしめるケイトは菩薩のようです。
「ケイトが死んでも何も起こらなかった。」という言葉は、真実だと思います。ただ、残された人の心の中に何かを残していくだけです。
受け入れ難い真実と向き合う意味
誰も間違ってない、誰も正しかった。
娘を助けたいがためにもがき苦しみ押し付ける母も、ケイトの思うようにさせてあげたい父も、ケイトのドナーになるのを受け入れていたアナが、姉のために嘘をつき、ケイトのために戦う姿も。
何も出来なかった。。誰しもが思うことなのかもしれない、結果が無いから。これは何にでも当てはまる。
しかし大切なのは素晴らしいケイトという人がいた。
ケイトの笑顔が見たくて、優しい熱い家族がいた。
誰も背を向けず戦った。
答えより、何を得たかより、何もない。形じゃない何か。家族の争いも、辛いけど美しく思えた。皆命をかけてた。
死というのは儚いテーマだなと思うが、
何も出来なかったじゃない、素晴らしい人がそこにいた。それだけが真実。
受け入れる強さ、勇気、最高の笑顔が見れた映画でした。
良い意味での裏切り
ドナーとして産まれた子供…というだけで論争が起きそうな気もしますが…
その子が訴える
という設定だったので
落としどころを最終的にどこにするのかなあ?という興味から鑑賞しました。
観ていると
どうも違うな…と
徐々に当初の思惑とは違う方向に進んでいました。
それぞれの登場人物が
お互いに想いあっているのに
そのベクトルの方向性が異なる。
だから
優しさからの行動が
相手を傷つけたり…
大切だから心配したりお節介やいたり…
でもそれが上手く伝わらず裏目にでたりする。
現実世界でも日常的に起こっている現象(特に家庭で)。
ですが日常的すぎて、忘れかけていた感情。
それを改めて思い出させ、向き合う機会を作ってくれた作品。
自分は観てよかったです。
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