スラムドッグ$ミリオネアのレビュー・感想・評価
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幼少期の過ごし方が全部伏線になってるの気持ちい
幼少期の過ごし方が全部伏線になってて、クイズの回答に繋がるのが気持ちい。印象的なシーンは、盲目の少年にドル札を渡すところ。目潰しシーンはトラウマ級で可哀想だったけど、あの少年が役に立って良かった。
ハッピーエンドだけどさ、、
彼氏がめっちゃ面白い!って言ってて
あらすじ話してくれた時も面白そう!と思って見始めたけれど、中々エグい描写が多い。
遠い世界のことだけれど現実にあるんだろうなー、と苦しくなった。都合の悪いことは直視できない私なので。
あとはインド映画の長さが苦手笑、二時間以上は当たり前で疲れます。
それにしてもお兄ちゃんの鬼畜っぷりには本当に腹が立った。最後に良いことしたからって帳消しにはならないレベル。
たらればにはなるけれど、最初にお兄ちゃんが金のためにラティカを売らなければ楽しく暮らせてたのに、、ってずっと思って見てた。
最後には2人が結ばれてハッピーダンシングエンドでインド映画らしくて良かったと思います。
いい映画
スラム生まれの青年がクイズミリオネアで億万長者になる話。
まず発想が良い。答えは人生の中にある。
敵は居なくなって、2人は結ばれるいい映画だった。
ところどころにあるインドっぽい音楽も味が出てたし、スラムの描写も現地の空気感が味わえてよかった。
ラティカが電話をするシーンや答えるシーンなど見てる方までも緊張させる迫力、魅力のある映画だった。
「ジャック・ホッブス」 を知らない!? 「アトス、ポルトス、アラミ...
「ジャック・ホッブス」
を知らない!?
「アトス、ポルトス、アラミス」
を知らない!?
でも、それを知っていたからって言って、なんにもならないし、イギリス人なら知っている事じゃないかなぁ。
日本で言えば、
夏目漱石先生の『心』に出て来る『先生』の奥さんの名前は?
と
大リーグベースボールで年間安打記録を持つ選手は?
この2つなら日本人なら結構知っている。
二千万ルピーは現在のRATEで円換算して、4000万円くらいかなぁ。14億人が片付を飲んで見るような番組ではなかろう。
まぁ、イギリス人が考えた客観的インドの貧困層のお話だ。
現在のタージ・マハルはトゥクトゥクと言う小さなオート三輪の排気ガスで、晴れているのに、太陽が見えない。がきの頃見た川崎の街の様だ。さて、現在は、さぞミリオネアも増えたのだろう。高い建物は建てまくられている。この映画に登場する様な場所は無い。無い?無い?!
沢山ある。建物は道路沿いだけで、その裏は建てかけのビル群。いつ完成するのやら。
そして、その道路に目をやると牛が悠々自適に歩き、側道には人が寝ている。まるで、行く所が無くなったかの如く。
がしかし、イギリス連邦内では最大の経済大国になったようで、イギリスの企業が続々買収をされていると聞く。
2009年くらいからそれはそうなると分かっていたけどね。かつてのプランテーションの現場の国が、旧宗主国上回る。
がしかし、映画館が見当たらなかった。なんとかウッドとか言うらしいが、映画はインドては斜陽なのか?
最後だけで共感できるが、演出家は何もわかっていない。
それは断言できる。
タージ・マハルのある街はアグラ(?)という街で北インド。ムンバイは昔のマドラス(?)で南インド。ロンドンパリどころではない。喋る言葉も変わって来る。そう言った事を演出家は熟知していたのだろうか?
クリケットの事とダルタニアンが三銃士じゃない事は知っていたが。
アトス・ポルトス・アラミス
スラム街ムンバイで生まれ育ったジャマールをデーヴ・パラルが演じる。「 LION / ライオン〜 25年目のただいま〜 」・「 ホテル・ムンバイ 」に出演されていた俳優さんだと鑑賞後に知り驚きました。
貧しい環境の下、逞しく生きる子供達。そんな彼らを食い物にする大人達の姿が哀しい。
何とか生き抜いて来た中でそれらを学んできたジャマール。「 ベンジャミン・フランクリン 」の名を初めて知る事となったエピソードが切なく沁みる。
今やインドのGDPが世界第5位と大躍進!日本、大丈夫なんだろうか。
BS松竹東急を録画にて鑑賞 (字幕)
単なる偶然?
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クイズ・ミリオネアで全問正解を達成した主人公。
スラム出身でろくに読み書きも出来ない奴が、どんなイカサマをしたのか?
実際にはイカサマなどしていなかった。偶然知ってる問題が出ただけ。
スラム出身で悪い事も多く行って来た悲しい人生の中で、
知りたくもないのに知った事ばかりが問題に偶然出たのだった。
取り調べの中で、何故知っていたのかを1つ1つ答えるという形で、
主人公の悲しい人生がひもとかれていく。
宗教間の争いで母を殺され、兄と2人で悪事をして生活し、
目をつぶされそうになってマフィアを裏切って逃げ出し、
追われる身になった時、好きな女の子を置いて逃げてしまった。
さらに大人になってその女の子を捜しに行き、
見つけたがマフィアにつかまり、ボスをその場で射殺した。
さらに今度は兄がまた別のマフィアの仲間になり自分を裏切って、
女の子を連れてどっかへ行ってしまった。
それでも探してまた女の子を見つけ出し、一緒に逃げようとしたが、
兄に見つかってしまい、またマフィアに連れ去られてしまった。
そんな中で女の子に自分の居場所を知らせたくて番組に出たのだった。
やがて兄は弟のために女の子を逃がす。そして自分は殺される。
その時に渡した携帯に、主人公からライフラインのテレフォンが来る。
出たのはまさかの女の子で驚く主人公。
そんなこんなでクリアして、ミリオネアになったのだった。
警察は一連の事情を理解してイカサマの疑惑は晴れて釈放となる。
そしてついに女の子と一緒になることが出来たのだった。
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学問のない人間が一体どうやって全問正解したのか?
どんなトリックを使ったのか?って売り文句に興味を持ったら、
偶然でしたってか!えええええええええええええ?
まあ正直そこは許せんが、まあ普通におもろかったかな。
それにしても司会者が最低な奴やった。
主人公に偽の答えを教えようとしたり、イカサマを疑ったり。
結局自分の番組でパーフェクトを出させてたまるかって思ってて、
表面的には愛想のいい事ばかり言ったりで、裏表が激し過ぎ。
日本でやってた時の司会者もちょうどそういう最低そうな奴やったよな。
あの司会者とめっちゃリンクして、やりそうやなと思って笑ってもたわ(場)
何故か嫁がやたらとおもしろかったって言ってた。
イギリス映画?
なのに最後のダンスはインド映画そのままでした。
先日は「ツォツィ」で南アフリカの貧困を、今作ではインドの貧困を見ましたが、今の日本との違いに驚くのみです。多分、戦後の日本もしばらくは近い状況にあったのでしょうね。
いずれも、「貧困」と「暴力」が結び付いているのが印象的でした。
ハラハラ、ドキドキ
スリルあるストーリーとテンポ良い展開、迫力あるカメラワークと映像美。今改めて観るとエンターテイメントの傑作ですね。
30年ほど前に旅行で初めて訪れたインドで物乞いのため目や手足を奪われた子供たちを目の当たりにして衝撃を受けました。それを連想させるシーンが序盤にあり、恐らく公開当初は途中でギブアップしたんだろうと思います。
その後も何度かインドを訪れる機会があり、劇的に変わった国の様子を実感して免疫がついていたため、今回は最後までハラハラ、ドキドキ、そしてほぼハッピーエンドを素直に楽しむことが出来ました。
インドの、恐らくまだ少なからず残っているだろう負の部分を、割り切って映画のネタに転嫁して、中途半端にメッセージをにじませなかった思いっきりの良さがGOODです。
スラム
スラム街の生活がよく描かれていてその面でも面白かった。
出来すぎた話だけど、ハッピーエンドで良かった。
ラティカ綺麗✨
お兄ちゃんが何もしなければ3人とも一緒に生活できていた気がするけど、、
前半はまあまあ退屈。後半は良い。
観賞前はスラムで育った不遇の少年が、クイズ番組で奇跡を起こして大金を手にするまでのストーリーだと思っていた。しかし、これは1人の少年の経験、兄弟愛、ラティカに対する一途な想いからミリオネアになるという壮大なストーリーだった。
前半は過去と現在を行ったり来たり、丁度半分に差し掛かるまでは正直退屈に感じていた。かかる金額が上がっていくという場面が続くのだが、問題が過去に経験したことしか出てこなくて、運じゃ片付けられないほど。ただただ都合のいい単調な長編映画を見せられている気分で途中でやめてしまおうかと思った。
後半は過去と現在を行ったり来たりというのは変わらないのだが、情景の移り変わりが早くなり、目が離せない展開になる。序盤1000万ルピーを獲得するところまでは明示されていて、そこまではどうせ当たるという気持ちで観ていたが最後の問題として2000万ルピーへの挑戦があるのは上手いなぁと思った。あの場面、良い意味で唯一クイズに対してワクワクした。最後にそれを持ってこられたことで、より大きな刺激が生まれた。しかし、クイズの正解よりも別問題が気になってしまっていたけど、笑 結局問題は運が良いだけじゃ片付けられないようなものであったが、まあスラム育ちで教育を受けてないことを考えると仕方ないだろう。と、ここまで観て個人的に思ったのは、製作者はクイズに正解し、大富豪になることよりもラティカと幸せを掴むことに重きを置いていたのではないか。クイズ番組はおまけ的な感じで。終盤はそう思わずにはいられなかった。
It is written
原作者はヴィカス・スワラップという、日本でも大阪のインド総領事を務めたことのある人とのこと。エリートですね。インドの実態を知っている人というわけで、この映画の主人公の幼少期に描かれている内容は私が見聞きした話とも合致(実態はもっとひどいことも現在進行形で行われているとも)するわけです。
だた、それを淡々と映画で描いても目をそむけたくなるような内容になってしまうわけで、原作が実際この映画と同じ構成となっているのか、原作を読んでないのでわかりませんが、映画では観客は突然、インドの警察官が誰かを拷問にかける場面を見せられ、なぜ、彼がそのような境遇になっていたのかを見ていく展開となります。この構成が非常にうまい。単なる回顧禄形式の映画は数多くありますが、それを単に主人公が体験したことを振り返っていく内容にせず、クイズに全問正解して大金を稼ぎ、クイズ番組に参加することで人生最大ともいえる、ある目的を達成することに成功するという、サクセスストーリーとすることで終盤、見ている観客もカタルシスを得る内容となっています。
主人公がクイズの答えを知らなかったラストの問題。頼みの電話をしてもつながった相手は答えを知りませんでした。彼は答えを運命に委ねます。今までのクイズの答えはたまたま知っていたか、自分をおとしいれようとしたことに気づいて裏をかいての正解。でも最後は?この段階で彼はこの番組に出た目的を達成し、その結果に満足していた。なので当たればいいな、的な回答だったのかも。そしてその結果は。
ハッピーエンドに文句を言う人もいるかもしれませんが、映画は娯楽、見て面白かった、という内容にならなければ観客側としても、興行的に制作者としても成功とは言えません。多くの人が見て、楽しむ。これがある意味映画の最大の目的と思います。この映画は問題提起にもなっているし、残酷なシーンもありますが、最低限度に抑えられていて、制作者側の配慮が感じられます。
宗教的な観点。ほかのレビューで映画の中で主人公たちの母親がイスラム教徒だったため、襲撃され殺害される場面が心に残った、というコメントを見ました。ほかにもこの映画イスラム教関連が描かれています。タージマハールはイスラム教のお墓ですし、ラティカがラストシーンで黄色のヘジャブをかぶっています。
あと、冒頭に出てくる最初のクイズの選択の中の「d:It is written」。字幕では「運命だった」。ラストにももう一度出てきますが、これがなぜ、「運命だった」と訳されるのか?ネットで検索したところ、聖書からの引用とのことでした。今度はキリスト教。映画って勉強になるなぁ。
コメディ系かと思っていたが
なんとなく勝手にコメディ系の映画かと思っていた。
しかし内容は全く違い日本でも放映されていたクイズミリオネアでインドの教育を受けていない青年が次々と問題をクリアしていき、不正を疑われながらも全問正解するという映画。
不正を疑われ逮捕され「なぜ問題がわかったのか?」との拷問に過去の回想を交え、そこにはインドに蔓延る社会問題を交えつつ、番組の進行、ラティカの現在をうまく交差させて作ったストーリーでよくこんなの作れたなぁと感激した。
ジャマールの幼少期が非常に愛くるしい笑
個人的になぜか幼少期のジャマールが兄のサリームに有名人のサインを売られて泣いているところがなぜか印象的だった。
それにしても最後のダンスだけ謎笑
バランスがいい
重すぎないのがよかった。
兄が悪になっていくのが辛かったけど、
なりきっていなかった。
人生で答えを知っているものばかりでなく、
司会者の思惑に気づいたり、
最後は運命で決めたり、
人生がそうさせた要素ばかりでないよがよかった。
物乞いの子供達のシーンはあり得なくもない現実だったが、
ラティカが身売りされるシーンはなく、
まざまざしい闇を描きたい訳でないとわかる。
スラムで生きる残酷さを描くが、
希望が持てる作品だった。
壮絶人生からのカタルシスでドン!
主人公は何やらクイズ番組で勝ち進んだらしいが、導入は何の説明も無いため視聴者は何も分からない。
・何故正解が分かったのか
・何故ここまで不正を疑われているのか
・何故クイズ番組に出たのか
・大金を得て何がしたいのか
更に前半は重くて暗い。
拷問、差別、紛争、犯罪、殺人、拉致、愛する人との別れ。
ほとんど希望の光すら無い展開で、何故こんなものを見せられてるんだという気持ちにすらなってしまう。
しかし中盤以降、冒頭浮かんだ疑問が次々と紐解かれていく。
主人公の生い立ちや背景、過去の出来事とリンクさせていけば、なるほど今の状況が分かってきたぞ。
そうか、生きることに必死だったスラムの少年は、あの時人生の希望の光(初恋の女性)を見つけたのだ。
そして、その光を追い求めたまま大人になり、光を追い求めるためにクイズ番組に出場し、光を追い求めた経験により正解したのだ。
ここまで分かればこの映画はもう非常に見やすい。
あとはその求め続けてきた光を獲得するストーリーである。
前半部分に相当辛い映像を見せられていたので、光に近付くにつれてカタルシスが増していく。カタルシスが増せば、後半の展開に釘付けになる。釘付けになった先には更なるカタルシスが待っている。
ストレスを溜め込んでラストに快感を爆発させるお手本のような構成と、人気番組のミリオネア要素を盛り込んだお洒落な演出で、恍惚とした余韻に浸れる作品。
エンディングのダンスがまた余韻を増幅させてくれる。
何があっても諦めない愛は素敵。虐待的なシーンは強烈。相反する2つが強烈なインパクトを残す。
兄と運命に翻弄されるジャマールが、何があっても諦めない、ラティカへの強い愛で行動し続け、ついには幸せを掴むストーリー。と、簡潔に書くとよくありがちな話のようだが、観るとかなりなインパクトのある映画。
さらってきた子供に歌を歌わせ、上手く歌える子の目を潰して盲目の子供として道端で歌わせ、物乞いをさせるマフィア。
このシーンと、ジャマールが警察で通電という拷問を受けたシーン、さらにはイスラム教徒ということで村が襲われ、ジャマールとサリームの母が殴られて死ぬシーン、この3つのシーンがあまりにも強烈過ぎて、かなり記憶に残った。
でも、レビューを書こうとして、トレインスポッティングの監督作品だと知り、ちょっと納得。
観る者に訴えかける強烈なインパクトのあるシーンは2つの映画に共通している気がする。
ジャマール・サリーム・ラティカが辛い目に逢ってきた分、最後のダンスシーンが引き立つ。
そして、この映画で唯一安心してみることの出来るシーンかもしれない。
観て決して損はしない、そんな映画だと思うが、観る前に少し覚悟が必要かもしれない。
「それは運命だった」
ミリオネアの番組という現在から、過去の記憶を回収していくタイプの映画でした。
壮絶な過去をもつジャマールの人生や青春、ラストシーンがすごく沁みます。
ジャマールの一途な想いと信念には心動かされること間違いなしですね。
it is written
なかなか壮絶な人生を歩んだ主人公の人生が、クイズミリオネアの問題に沿って思い出される。最後はフリーダピントーと幸せになれてよかったねって感じ。
お兄ちゃんの感じとか、主人公とフリーダピントー以外みんなクズい感じがあってリアリティがある。
おもしろかった
貧困層の青年・ジャマールが一夜(二夜?)にしてクイズ番組で億万長者になるお話。
時間内に番組が収まらず、最後の1問だけ2日目夜に持ち越し。
クイズとその答えにまつわる、青年の壮絶なスラム内外での生い立ちが交互に映される。
回答のための知識は、紛争や物乞いの組織で、など生きるか死ぬかの狭間で得たもの。
一緒にお兄さんとジャマールは逃避行の生活をする。物乞いの組織から逃げている際、はぐれたジャマールの初恋の女の子・ラティカを数年越しに救い出すが、その夜にお兄さんが酔っている時ラティカの処女を奪う。その際ジャマールが部屋から追い出され、そのまま音信不通になる。
クイズ番組に出ているジャマールにラティカの会いたい気持ちを察し、お兄さんが携帯電話と車のキーを渡す。あとはボスと話をつけるからよ、と。
ジャマールの億万長者になった瞬間の裏側で、ラティカとお兄さんが所属していたギャング組織でお兄さんは射殺される。
最後の最後でお兄さんが弟たちの為にとった、捨て身の行動に家族としての想いを見た。
盲者の歌い手は稼げる、と子どものめつぶしされるなど残虐なシーンも多いが、ハッピーエンディングでよかったよかった。
ボリウッドらしいキャスト全員でのダンスを最後クレジット前に踊っており、ふぉおインド映画や~と、最後だけ楽しく観れました。
インドのミリオネア
うーん。個人的には、「D.運命だった」の終わらせ方は、ちょっと腑に落ちなかったです。
それこそ、最後の問題に正解する場面までは惹き込まれるような展開で、気付くとあっという間だった。インドの貧民層の日常が丁寧に描かれて真に迫るものがあった。インドでのミリオネアは、日本のそれと違って、運命を変えるインディアンドリーム的な番組だというもの伝わってきた。日本のミリオネアと同じ音楽、効果音だったので、懐かしい感覚もあった。
ただ、最後の「D.運命だった」は拍子抜け・・。ジャマールの人生とシンクロする問題の連続。その裏にある「何か」を期待していたのに、もう一捻り欲しかった。「運命」で片付けたら、なんでもありじゃない。
前半はまあまあ退屈。後半は良い。
観賞前はスラムで育った不遇の少年が、クイズ番組で奇跡を起こして大金を手にするまでのストーリーだと思っていた。しかし、これは1人の少年の経験、兄弟愛、ラティカに対する一途な想いからミリオネアになるという壮大なストーリーだった。
前半は過去と現在を行ったり来たり、丁度半分に差し掛かるまでは正直退屈に感じていた。かかる金額が上がっていくという場面が続くのだが、問題が過去に経験したことしか出てこなくて、運じゃ片付けられないほど。ただただ都合のいい単調な長編映画を見せられている気分で途中でやめてしまおうかと思った。
後半は過去と現在を行ったり来たりというのは変わらないのだが、情景の移り変わりが早くなり、目が離せない展開になる。序盤1000万ルピーを獲得するところまでは明示されていて、そこまではどうせ当たるという気持ちで観ていたが最後の問題として2000万ルピーへの挑戦があるのは上手いなぁと思った。あの場面、良い意味で唯一クイズに対してワクワクした。最後にそれを持ってこられたことで、より大きな刺激が生まれた。しかし、クイズの正解よりも別問題が気になってしまっていたけど、笑 結局問題は運が良いだけじゃ片付けられないようなものであったが、まあスラム育ちで教育を受けてないことを考えると仕方ないだろう。と、ここまで観て個人的に思ったのは、製作者はクイズに正解し、大富豪になることよりもラティカと幸せを掴むことに重きを置いていたのではないか。クイズ番組はおまけ的な感じで。終盤はそう思わずにはいられなかった。
最後に序盤観客側に提示したクイズの答えがでるのだがが、そこは面白いと思った。運命⁇とは思ってしまったが…
クイズで栄光を掴む映画として見ると、どうしてもご都合映画になってしまうが、
ラティカとの純愛映画として観れば良映画でした。
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