スラムドッグ$ミリオネアのレビュー・感想・評価
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これこそ愛が起こした奇跡
かなり現実的です。
『スラムドッグ$ミリオネア』
天晴れです!
面白いです!
イオンのシネパスで見ました。
素晴らしい完成度です。
疾走感ある映像、叙事詩的な物語展開、卓越な時軸構成、場面を彩る楽曲。
それらが相互作用して高い発信力を放ち、2時間飽きることなく釘付けでした。
ご都合主義なんて、吹き飛ぶ満足感です。
ジャマール・ラティカ・サリームの、『生きる』渇望があらゆる感情を蹂躙し、追い求める姿に涙が止まりませんでした。
そして、追い求めた末に何を見つけ、何を手にするのかの答えも、明快で清々しいです。
クイズのTV番組という舞台も効果的でした。
作品内での役割を、3つも4つも持っていたと感じます。
タイトルの『$』を、どう解釈するか興味深いです。
スラムドッグ『が』ミリオネアなのか。
スラムドッグ『と』ミリオネアなのか。
スラムドッグ『は』ミリオネアなのか。
私は『は』だと信じています。
本編からの引用ですが…
すべては必然かー
それとも偶然かー
鑑賞後、きっと心の中にその答えがあります。
秋の夜長に、愛の余韻を浸りたい方にオススメです。
この映画あまく見ていた
インド映画らしくないけど面白い
ダニー・ボイル会心の良作。
「東洋のハリウッド」と言われる?インドだけど、この映画はまんまハリウッドのノリ。マサラムービーとは一味違う。
どん底から運と実力で一攫千金を狙うハラハラドキドキのゲーム。
ジャン・ルノワールの「河」やサタジット・レイ、グル・ダッドの時代と比べると確かに生活は豊かになったのかも知れない。極一部は。昔と変わらぬ貧しい生活を送る者はけして減少していない。
拡がる経済格差がよりインド社会を複雑に歪める。
犯罪に身を堕とし破滅する兄、大博打に出て大金を手に入れた弟。
兄に無かったもの、弟にあったもの。
それは「信頼」である。兄貴は誰も信じずに身を滅ぼし、弟は愛しい女性を最後まで信じた。どんなに身を落としても、人を信じられなくなれば終わり。
物語はスリルがあって興奮するけど、中盤の展開はやや唐突で「ん?」となる。
それでもスピーディーな展開、いざという時に頼れる女性の存在、ラストで生を掴む者と掴めずに終わる者の対比が印象的。かなり面白かった。
ムンバイの社会背景ならミラ・ナイールの「サラームボンベイ!」もオススメ。
インド映画?
スラムの厳しさ、主人公の一途さ
青春サクセスストーリー
ただの映画ではない…
インド社会を知るならば
おもしろい、ストーリー展開は秀逸!
良い映画だとは聞いていたけど、流石アカデミー賞受賞作。
まず、シナリオがいい。
スラム出身の主人公の生い立ちを振り返る形での
出題が見事にマッチしていて違和感を感じさせない。
インドのスラムから近代化を背景に様々なショートストーリーを
次々にみる事ができる、これが良い!
ちょっとしたトリビア的な出題もまさに奇跡。
映像、演出も全てラストシーンへとつながる
素晴らしい映画でした。
単純な立身出世でもないし、奇跡のサクセスストリーでも
ない、これは困難な人生を生き抜いた一人のインド人青年の
生き様である。
インドって言うと踊って歌ってって映画がイメージなんですが
これはまさにハリウッド作品です。
インド、正直恐るべしって感じで採点は4.0です。
ゲームの達人とかストーリー展開に面白さを感じる人
お薦めです。
ボイルは本物の映像作家
あなたの人生もきっと変わる
突然ですが、問題です。
人生において1番大切なのは何でしょうか?
A運B経験C知識Dお金
私はファイナルアンサーは出ませんが、答えは人によって様々でしょう。
ライフライン使いま~す!なんてね・・・。
本作はそんなことを考えさせられるダニー ボイル監督の意欲作であり、傑作だと思います。ただ、アカデミー賞・作品賞を受賞するべき作品だったかというと「フロスト×ニクソン」が1枚上手のような気がします。
主人公はインドのスラム街で育ったジャマール。
彼はインド版「クイズ$ミリオネア」の回答者席に座ることになり、豊富な知識と経験を生かし正解を重ねて行きます。しかし、番組終了後にズルをしていたのではないかと疑いをかけられてしまいます。ポイントとなるのはスラム街育ちのジャマールがなぜ、問題の正解を知っていたのかという点です。それは、彼がミリオネアに出場するまでの人生を紐解いていくことでその答えが明らかになっていきます。
注目はダニー ボイル監督の映像技術、映画本来の展開力の良さ、手の込んだ演出、そして、ジャマールとヒロイン・ラティカとの恋愛模様です。特にラスト20分の物語の展開の良さは気持ちがいいくらい爽快な気分にさせられました。最後にジャマールがどうなるかはわかっていましたが、そこへたどり着くまでの描き方が本当に良かったです。
映像に関しては「シティ オブ ゴッド」をかなり意識していたと感じたものの、監督のリアリティーへのこだわりのようなものを感じました。国の現状も映像にしっかり残っていてインドの裏社会もちゃんと描かれていました。それから、演出面ですが、「クイズ$ミリオネア」という番組を上手く利用したドラマチックでリアルなものになっていました。ラスト20分の劇的な展開は演出も一役買っていると思います。やはり、家のテレビで観るのと映画館で観るのは全然違うように感じました。(当たり前ですね・・・。)もちろんジャマールとラティカの関係からも目が離せません。
この作品には大きな弱点はありませんが、強いて言うなら前半の展開やや遅いという点くらいでしょうか?
いずれにしても、「クイズ$ミリオネア」を観た事がなくても楽しめる作品でもあり、人生について考えさせられる作品でした。多くの人に観てほしい作品です。
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