劇場公開日 2009年4月18日

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「well-made な作品、インドでの評価が気になる」スラムドッグ$ミリオネア ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5well-made な作品、インドでの評価が気になる

2009年5月22日
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

ストーリーや伏線の構成が上手く出来ているお芝居を
演劇ではよく"Well-made play"と呼ぶそうですが、
まさに ウェルメイド、良く出来た映画でした。

主人公ジャマールのこれまでの人生とクイズ$ミリオネアとが
上手く交錯しながらのストーリーテリングが凄い。
クイズの答えの1つ1つに彼の人生が重なって行く…。
それが、ダニー・ボイル監督らしいテンポの良い映像で描かれる。
とにかく、走る、はしる!音楽も映像もカッコいいし、ヒロイン・ラティカも可愛い…。
いかにも人の良さそうな顔をしているデヴ・パテルが
ジャマールを演じていたのも説得力があるのかも。

とはいえ、少し気になったのがどこまで「リアル」なインドなのか?ってこと。
ある意味、本当の部分もあるのだろうけど、今でもスラムの子供達は
オジサンに連れ去られちゃったりするのか?とか。
「ガイジンの観た日本像」みたいに、ちょっと曲がったイメージになっていたとしたら、残念だなぁ。
インドの人がこの映画をどう観ているのか気になるところです。

最後にインドらしさを持ってきたのは、監督のボリウッドへのレスペクト?笑えました。

ゆきだるま