グラン・トリノのレビュー・感想・評価
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孫を悪く描きすぎちゃう
人間関係を築くのが難しい頑固じじい。戦争経験がそうさせたのか?
そんなじじいが隣に引っ越してきたモン族と次第に心通わしていく。
スーを助けてやりタオを一人前に育てていく。
それが親戚の悪にメチャクチャにされる。
今まで彼らにしてきてきたことに疑念を持ってしまうが決断した行動は・・・
想像がつかなかった結末、さすがと言うほか言い様がない。
主人公の人間の大きさを感じた。
スーもタオももっと一緒に過ごしたかったに違いない。
物語の最後にグラントリノに乗ったタオが海辺の道を飛ばしていくのは意図的だったのかもしれないけれど隣に彼女は乗っていなかった。迎えに行くところと思っておこう。
二人の姉弟がどんな風に生きていったかわからんけれど二人ともタフな奴。
おれは心配してないよ。
エンディングの歌は最高だった。
そして、も一つ、床屋のじいさんも最高。
最後に神父さんにも礼を言っておきたい気分だ。
頼んないと思ったけれどじいさんに成長させて貰ったね
ギブアンドテイク
頑固ジジイで息子家族からは嫌われている。ただ隣に越してきたモン族とは仲良くなり、、。
どなたかのレビューで書いてあったが、息子家族はイーストウッドから貰うことしか考えてないが、モン族の人たちは与えていた。
ギブアンドテイクが大事。
最後のグラン・トリノが走るシーンカッコよかった。唯一の走行シーン?
イーストウッドもモン族の兄弟も神父もかっこよかった。
病気で余命短かったからモン族のため、自分のためにあんなラストだったのだろう。余命短いから無茶する主人公、他の映画でも見たことある。なんだっけ。
田舎の方はまだあんなにアジア人差別あったりするのかな、、。
何かが足らない
前々から気になっていた作品を今更みてみた。
結論から言うと、気の抜けた炭酸といったところか。
役者としてのクリントイーストウッドの凄みがある。
監督作品としてのフォーマットを踏まえていて『なるほど』と思えるところもある。
ただそれらが調和が取れているかというとそうでもなかった。
老いた白人老人の末路を描きたかったのか、
アメリカ社会で揉まれて成長するアジアン青年を描きたかったのか、
古き良きアメリカから変貌する社会の憂を描きたかったのか、
いまいち焦点が合わないまま終わってしまった。
決して駄作ではないけどイーストウッド以外が主役をやった場合、
同じ評価を得られたかどうかは怪しい。
逆を返せば、彼がいかに偉大な役者だと言うことが分かるといった意味では偉大な作品。
運び屋の時にも感じたけど、老いが故の苦悩を格好良く見せるのではなく、泥臭いまま若い世代にぶつける彼の作品を見てみたいと思った。
報復の仕方
終の映画
イーストウッドはグラン・トリノに! 最後が素晴らしい!
流石クリントイーストウッド、早打ちのポーズは決まりすぎ!
じいちゃんになってもかっこいいですね。
私はグラン・トリノにに乗って、敵をバッタバッタとやっつける作品かと思いきや、全くちがいました(笑)
頑固ジジイの心が変化していく様子や、若い友達を大切に思う気持ちがよく伝わってきました。
最後が感動でした。クリントイーストウッドの最後って感じで感動しました。
イーストウッドはグラン・トリノになったんですね。
戦争の傷跡
戦争で人を殺した心の傷が拭えない
生と死のハザマで生きていた
何処か心を開ける事もなく
戦争を体験した人しか分からない
孤独さ 打ち解けられない心
国の勲章など要らなかった
人を殺す気持ちなんかいらない
イーストウッドはクロとかシロとかイエロー
と肌の色の差別をいつも台詞に入れてくる
社会の偏見を取り入れている
冷静に世の中に届くように
風刺を込めて
最後の撃たれるシーンは涙がドッと出ました
まさか!です
殺されることで
戦争で殺してきたことへの
懺悔だったのか(償い)
と思いました
本人に罪はないのに
戦争はどちらにしても人を苦しめる
クリントイーストウッド映画三作目
僕にとってのアメリカンヒーローがイーストウッド。
僕にとってのアメリカンヒーローがイーストウッド。ローハイドては、ウィッシュボーンさんのファンだったが、荒野の用心棒では、したたかなヒーローと思った。もっとも、ジャン・マリア・ヴォロンテも好きだったが。
このグラントリノはそのしたたかさの結論の様に感じた。
イーストウッドは黄禍論を語っていると思う。朝鮮戦争で半分負けて、ベトナム戦争で全敗して、911で、本土まで侵略される。アフガニスタンは黄色人種では無いが、アジア。
そして、今や中国にその座を奪われてしまったアメリカン。そんな悲哀がイーストウッドの中にあるのかなぁと思った。イーストウッドもこの映画では、ポーランド移民で、友達の床屋はイタリア移民。つまり。アメリカは移民で成り立っている。日本人には理解できない部分があると思った。もっとも、日本だって、本当は沢山の民族が存在するんだけどなね。
兎も角、カッコ良すぎる。さぁ、クライマッチョを見に行くか?
カッコ良すぎる。
頑固じいじの心の変化
息子たちにも孫にも教会の牧師にも心を開かないウォルト。近所の住民はアジア人が多く、米食い人種、ジャップと言って遠ざける。隣人のおばあちゃんも、ウォルトのことをシロ、はやく出て行けと独り言を繰り返す。隣人の息子タオや娘スーが黒人に絡まれると助けてあげるのはいいが、クロッと言う。人種差別的な発言が非常に多い。タオが皿洗いや庭仕事をしているとそんなことは男のすることじゃない、とか男女差別的な発言もあり、少々観ていていい気はしない。
だんだんタオやスーと打ち解けて、最後の仇打ちのシーンは、自分を犠牲にしてケリをつけるなんて、なんてカッコいいじいじなんだ👏👏👏。
遺産を当てにした親族は少し気の毒だが。息子たち家族とももう少し心を許して歩み寄れるとよかったのにね。
"これがイーストウッド節か!!"
Mr.クリント・イーストウッドの映画をクライマッチョにむけて初鑑賞。
映画を家で観るときは一人でツッコミを入れてるんだけど、とにかくツッコミ箇所が多すぎた。いや、ポーランドじじい(泣)あんた強すぎな。
質の悪い不良との話し合いで「殺されるんじゃないか」「押し倒されてリンチにされるんじゃないか、」とか思ってたのもつかの間。返り討ちにしてるやないかーーい!
あのフェイクガン(fake gun)強すぎな(笑)。
人種差別とか色々と問題が提示されている、この作品。今こんな発言してたら抹消されるで───。と驚きながらも鑑賞中ツッコミを入れた自分。これは監督が【人種差別】について観客に考えさせようと働きかけている。僕はそう捉えた。
あ、ワン公(デイジー)無事で何より。
デイジーがウォルト(イーストウッド)の帰りを待っているようにも見えた。泣けるよ(泣)。
イーストウッド節サイコウ!!近頃イーストウッドの何らかの作品を鑑賞しようかと思っています!
イーストウッド作品にハズレなし
爺さんから若き男子へ。
シンプルに、ああいい映画観たなあ...と思える一本。
でも人生のほうは、シンプルじゃない。
真面目に生きていても、戦争になれば人を殺さなきゃいけないし、普通にただ働いて生きて行きたくても、それを邪魔する輩がいる。
家族だから愛が交わせるとは限らないし、
人種や年齢が性別が違っても、気が合うこともある。
何歳になっても人は変わるし、
何言ってもクズはクズで変わんないこともある。
人生はいつも混沌。
それでも生きて、最後の最後の瞬間まで、魂を磨くことはできる。
それが若き友の心に、楔を打つように、残った。
グラン・トリノはビンテージカー。
でもモノじゃなく、魂を、次の世代に渡したんだね。
若きオトコを男にするのは、大人の男。
言葉じゃない。
格好でもない。
上っ面じゃない。
自分の命の使い方。
何を守り、何を捨てるのか。
歳を重ねて身体は古びても、真実を見る眼力は強まる。
でもそれもその人が、自分をどう生きてきたかによる。
愛を教えるのが、一番難しい。
実の親子でも。
ただ愛は伝わるところに、ちゃんと引き継がれていく。
名作と言わせるだけある、ラストシーン
奥さんを亡くして、息子や孫たちからも煙たがられる頑固爺さん。
隣のモン族の姉弟との交流で、段々心を開いていく‥
あらすじだけ見るとありがちなようですが
しっかり者のお姉ちゃんは爺さんあしらいがやたらうまかったり
おとなしくて真面目な弟に爺さんがいろいろ世話焼き始めたり
いつの間にやら引き込まれます
そしてラストシーン・・
撃ち殺さずに、逆に相手に撃たせて
お縄にするとは!
そんなかっこいい守り方、今までかつてありますか。いやありません。
ガンコなオヤジとアジア人の交流、
ストーリーはわかりやすかった。
しかしこの映画に出てるようなろくでもないゴロツキの連中は、現実にもいるだろうけど、やはりこの世から淘汰されて撲滅されるべきだとも思う。
ただイキがって強がって人に迷惑かけてばかりの連中は映画であろうと不快にもなる。
でも、神父が復讐をあおるように説得するのもどうなんだろう(笑)
主人公は、最後は丸腰で復讐?訪問?しに行って蜂の巣にされて、自己犠牲でそのゴロツキを捕まえさせたんだろうけど、あんな終わり方はさみしかったなあ。
あと、アジア人の男の子、タオが、サッカーの久保建英に似てるような気がした。
所詮この世は弱肉強食。で、あなたならどうする?
この世の中は理不尽だ。正義?自己満足。宗教?狂気。思想?戯言。哲学?こじつけ。英雄?創作。幸せ?広告。人生はあなたが主人公の物語?そんなわけねぇだろ。
所詮この世は弱肉強食。この世界は極めて動的であり、エネルギーの力学だけが全てを支配する。人はその激動の中を流されるだけの小さな存在だ。
あなたも薄々勘づいているだろう?この世の中は無意味だということに。多くの人は、その残酷な事実から目を背けるためだけに、考え、行動する。或いは、どうにでもなれと自暴自棄になり、やりたい放題だ。
全てが無意味だと自覚した上で、あなたならどうする?生きることを投げ出すのか?それもよかろう。自分の多幸感のためだけに生きるのか?それもよかろう。正義のために生きるのか?それもよかろう。
人として正しく生きよう。たとえ全てが無意味でも。たとえ救われないことがわかったとしても。たとえ苦しみから逃れられないとしても。
なぜあなたは人として正しく生きようと思えるの?それは、あの人が見てるからだ。神ではなく、大切な人があなたのことを見ているからだ。その人の前で、あなたはどう行動する?
あなたはユダヤ人で、ナチの収容所に収監されました。あと3日以内に確実に死ぬでしょう。そんな状況において、あなたは人として正しくあることができますか?
あなたは黒人奴隷だとします。毎日毎日、理不尽な暴力に晒されます。そんな状況において、あなたは人として正しくあることができますか?
あなたはタワマンに住む富豪です。でもあなたは嫌われています。友達は一人もいません。そんな状況において、あなたは人として正しくあることができますか?
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