劇場公開日 2009年4月25日

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グラン・トリノのレビュー・感想・評価

全251件中、21~40件目を表示

4.0移民社会アメリカ

2023年2月7日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

興奮

ウォルトは朝鮮戦争の退役軍人でポーランド系移民の子孫である。デトロイトの自動車産業で組立工として働き、右肩上がりの絶頂期を謳歌し、定年まで勤め上げた。しかし、日本の安価な自動車がアメリカで売れ始めると、アメリカの自動車産業は衰退していき、デトロイトから工場が撤退し多くの失業者が生まれた。産業がなくなった都市からは人がどんどん出ていき、逆に非白人の低所得層が流入してきたが、ウォルトは土地を離れない。
タオのルーツであるモン族とはヴェトナム戦争時にアメリカが軍事的に利用したラオスの山岳民族である。アメリカがヴェトナムから撤退した後、ラオスは北軍に占領され、モン族は迫害されたため、アメリカに逃げ込んできた。
そんな背景があって出会ったウォルトとタオであるが、ウォルトはアジア人に対して最初は偏見にまみれていたものの、モン族との心の交流を通して人としての温かさを感じようになり、やがて気持ちが変化していく。また、朝鮮戦争で若い朝鮮人を殺したことをトラウマとして抱えていたが、その贖罪感情からタオの教育係となって父親のように見守るようになる。
アメリカは人口増加を続けていくと、白人と有色人種の人口比は逆転するといわれている。建国者としての白人が少数派になるのはもはや時間の問題である。いつまでも多人種や他民族を認めないという姿勢は通用しないだろう。そこに立ちはだかる壁は打ち壊し、アメリカの精神を継承していかなくてはいけないというメッセージがこの映画から感じられた。

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ミカエル

3.5ハッピーorバッドエンド?

2023年1月25日
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いけい

5.0凄い映画で感心・感動。唯一無二に思える彼の知性・洞察力・監督術は、いったい誰が引き継ぐのだろうか?

2023年1月25日
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Kazu Ann

4.0頑固で不機嫌な朝鮮戦争帰りの年老いた男。 彼の心を開いたのは、隣に越して来たベトナム一家の娘だった。

2022年12月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

ラストにベトナムの民族衣装で正装したタオとスーの姉弟が、
悲しみをこらえながら、毅然として葬儀に向かう姿が
この映画のすべてを物語っています。
いかに生きるかということは、いかに死んでゆくかということであり、
意味ある死などないかもしれないが、自分が納得した死に方であれば、
意味のある人生を生きたといえるのではないか。

義を見てせざるは勇なきなり。

懺悔することすら馬鹿らしいと思い込んでいる男の背中を
そっと押したのは新任の牧師だった。周りと同調しようとしない、
頑固で不機嫌な朝鮮戦争帰りの年老いた男。
彼の心を開いたのは、隣に越して来たベトナム一家の娘だった。

唯一会話が交わせるようになり、社会とのつながりが出来かけた時
娘は凌辱され無残な姿で帰って来た。、
一家が一生なき者扱いされることを思うと、
座して死を待つことは自分の心が許さない。

一貫して生きることの何たるかを問うてきたクリント・イーストウッド監督の
ストーリー展開が明確な、見ごたえのある作品です。

アーニー・ハーが普通で気さくな娘スーを好演しています。

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ezu

4.0少数民族の移民

2022年11月29日
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鑑賞方法:VOD

人種差別、移民、暴力、戦争のPTSD、老後等々いろいろなテーマが合わさった映画と感じましたが、雑然とした感じでもなく、イーストウッドが上手く演じているという印象。
最後の教会での葬儀で、タオとスーが民族衣装の正装で参列しているのは心に残った。
グラントリノで彼方此方走り回って、クズのグループを成敗する物語だと思ったら、最後は哀しい展開だった。

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ふーてんふーてん

2.0美談っぽくしてない?

2022年11月29日
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食器棚みたいのを殴るシーンで、このじじいは基本的に後先考えずに行動する人間なんですわ。
だからギャングに対しても、あんな中途半端な行動をとったんですわ。
白人だからベトナムギャングを皆殺しにしたところで正当防衛で無罪だよ。

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おまめ

5.0男泣き

2022年11月25日
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鑑賞方法:VOD

30代で見たグラントリノ
40代で見たグラントリノ
前回よりも何倍も心に響く
50代、子供たちが大人になって見るグラントリノはどれだけ心に響くだろうか。

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EizoG

3.5イーストウッド渋いなぁ

2022年9月4日
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鑑賞方法:VOD

ウォルトの頑固ジジイっぷり。ケジメをつけた最後の結末に涙。

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Ran

4.5枯れた老人

2022年7月27日
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鑑賞方法:VOD
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やまちゃん⛰

4.5「生」に詳しくない男のグラントリノ

2022年7月10日
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ターコイズ

3.0元軍人で、軍人時代の傷を持ち続け、不器用で家族ともうまく行かなかっ...

2022年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

元軍人で、軍人時代の傷を持ち続け、不器用で家族ともうまく行かなかったウォルトがアジア系の隣人と知り合うことで変わり始める。
あまりに不器用すぎるけれども、行動で示した最後に涙した。
切ないけれどもすごくウォルトがカッコよくて、最後のクレジットといい、余韻といい、良い映画だった。

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よっしー

4.01人の侍を見た。ラストは突き放され、作品に抱きしめられる

2022年6月2日
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イーストウッド作品はほぼ全て観ていますが、
ナンバーワンは「ミリオンダラー・ベイビー」

本人が出ていないけど「アメリカン・スナイパー」と「ジャージー・ボーイズ」「チェンジリング」
今までこの4作品が大好きでした。

ここに、この「グラン・トリノ」が加わりました。

・・・実は観るの3回目なんですけど、今回が一番涙出ました。

退役軍人で偏屈な老人、奥さんにも先立たれた主人公ウォルト。
戦争の傷も深く、余程過去に色々あったのか、人に心を閉ざし、平気で人種差別もする。

それが隣にモン族の家族が越してきてから、変わり始めて…
とりわけタオとスーの姉弟と言葉を交わすうちに、人間らしい心を取り戻していくウォルト。
タオを息子のように厳しく優しく寄り添う。

宝物のグラン・トリノの古き良き輝きと、
枯れゆく中にも人との出逢いによって溶けていくウォルトの心。
いい人過ぎないのがいい。
頑固なくらいでちょうどいい。
遠慮なく物を言ってしまうけど、心根は優しい人。

悪縁である親戚のごろつき達の悪行はエスカレートし、
良かれと思って起こしたウォルトのある行動がきっかけとなり、更なる不幸が姉弟を見舞う。
怒りで手が震えるほどの鬼畜の行いに、思わず身を乗り出す私。

これ以上は詳しく書きませんが、
ウォルトは人生の最後に、大仕事をやってのける。

「自分の行いの落とし前は、自分でつける」

ここに、1人の侍の姿を見ました。

言い訳もしない、逃げもしない、
ただ、助けたかっただけなんだ。
力になりたかっただけなんだ。
許してほしい。
これで、チャラだろ?

そんな声が聞こえてくるようでした。

衝撃的な結末を迎え、タオの運転するグラン・トリノを颯爽と映して、ジ・エンド。

あまりのショックに呆然とし、
突き放されたような感覚で眺める景色。
エンドロールに流れるイーストウッドの静かな歌声が心に沁みて、涙とまらん。

この作品の余韻感、半端なく大きい。
勘弁してほしい。

めちゃくちゃいい物観せてもらいましたよ。
感謝しかありません。

間違いなく、後世に語り継がれるイーストウッドの代表作。

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Mariko

5.0イースト選手の最高作かも

2022年5月26日
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ハリー・キャラハン以来のはまり役です。
やっぱりこの人はダーティな正義漢がピッタリ。
しかし、のっけからバリバリ頑固なクソジジイ全開で痛快。
予備知識ゼロだったのでベトミン話とはおそれいった。
トランプ支持者ってこんなカンジ何でしょうね。アメリカ・ファースト。

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越後屋

4.5グラン・トリノ

2022年5月14日
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鑑賞方法:DVD/BD
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マークロス子

4.5孫を悪く描きすぎちゃう

2022年5月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

人間関係を築くのが難しい頑固じじい。戦争経験がそうさせたのか?
そんなじじいが隣に引っ越してきたモン族と次第に心通わしていく。
スーを助けてやりタオを一人前に育てていく。
それが親戚の悪にメチャクチャにされる。
今まで彼らにしてきてきたことに疑念を持ってしまうが決断した行動は・・・
想像がつかなかった結末、さすがと言うほか言い様がない。
主人公の人間の大きさを感じた。
スーもタオももっと一緒に過ごしたかったに違いない。

物語の最後にグラントリノに乗ったタオが海辺の道を飛ばしていくのは意図的だったのかもしれないけれど隣に彼女は乗っていなかった。迎えに行くところと思っておこう。

二人の姉弟がどんな風に生きていったかわからんけれど二人ともタフな奴。
おれは心配してないよ。

エンディングの歌は最高だった。
そして、も一つ、床屋のじいさんも最高。
最後に神父さんにも礼を言っておきたい気分だ。
頼んないと思ったけれどじいさんに成長させて貰ったね

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♪エルトン シン

4.5ギブアンドテイク

2022年5月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

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ゆい

3.0何かが足らない

2022年4月29日
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鑑賞方法:VOD

前々から気になっていた作品を今更みてみた。
結論から言うと、気の抜けた炭酸といったところか。

役者としてのクリントイーストウッドの凄みがある。
監督作品としてのフォーマットを踏まえていて『なるほど』と思えるところもある。
ただそれらが調和が取れているかというとそうでもなかった。

老いた白人老人の末路を描きたかったのか、
アメリカ社会で揉まれて成長するアジアン青年を描きたかったのか、
古き良きアメリカから変貌する社会の憂を描きたかったのか、
いまいち焦点が合わないまま終わってしまった。

決して駄作ではないけどイーストウッド以外が主役をやった場合、
同じ評価を得られたかどうかは怪しい。
逆を返せば、彼がいかに偉大な役者だと言うことが分かるといった意味では偉大な作品。

運び屋の時にも感じたけど、老いが故の苦悩を格好良く見せるのではなく、泥臭いまま若い世代にぶつける彼の作品を見てみたいと思った。

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jojo助

3.5報復の仕方

2022年4月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アメリカは生活の中に銃があるから、単純な喧嘩で済まなくなる。
タオは急に心開いた感があった。そして低い声で堂々と話しすぎな気がした。
やった、やられたで、最後はさぞ派手に復讐しに行くのかと思ったら‥。
良かったけど、個人的にはさほど評価高くなく、3.5。
モン族を初めて知った。

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bigsuke

5.0イーストウッド史上最高傑作と謳われることに納得の名作でした。一言で...

2022年4月27日
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イーストウッド史上最高傑作と謳われることに納得の名作でした。一言で纏めることは出来ないのですが、やっぱり、カッコいい。

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ハラオ

3.5終の映画

2022年4月11日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

怖い

内容はクリントイーストウッド原作の映画で自分の死期を悟った老人の家族不和と隣人のアジア人家族との家庭を交る心の交流を描いた希望的思想作品。『この勲章をお前にやる!』『家の中で一度ぐらい煙草吸ってもいいだろ?!』の言葉は覚悟が伺え号泣止まりません。演出や演技では、流石クリントイーストウッド!だからこそ絵になったのかもしれません。グラントリノの歌も良かったですし、葬式で始まり葬式で終わる所なんか上手いなぁと思います。それに寄り添う取り巻きの心の機敏が伝わってきました。グラントリノに乗って‥何か?!後世に残したかったのかも?!。人間は何か生きた証を残したい生き物なのかもしれません。

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コバヤシマル