劇場公開日 2009年4月25日

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「頼れる爺♪」グラン・トリノ レナカナママさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5頼れる爺♪

2009年5月10日
鑑賞方法:映画館

泣ける

自分にこういう舅がいたら…
やっぱりあの長男の奥さんみたいに接するんだろうか?
などと考えながら見てました。
とっても素敵な爺さんなのに
身内になるとやっぱり本心をさらけ出すのは恥ずかしいのかな?

奥さんは彼に懺悔をするようにって思ってたみたいですが…
きっと私も…ああいう場所ではあのくらいの
(奥さん以外の人にキスしたとか)内容しか言えない気がします。
言ったところで本当には心は晴れないよね。
彼の苦悩は教会で懺悔したくらいでは…

あの姉弟の復讐って彼のやり方で終わらせるのが
一番傷つかないと思ったのでしょうが…

あの汚らしいヤツラを自分の手で抹殺させなかったのは…
アイツラの為に心を汚させないっていう配慮が有ったとは
思いますが…
弟君にとっては頼れる爺さんを失い、更に自分では何も出来なかったという
不完全燃焼みたいにやり切れない気持ちになったのではないかしら?

グラン・トリノを貰って…それを大切に乗ることで
いつまでも彼を忘れないのでしょうけど…
逆に言うと…いつまでも彼を忘れることは許されないようにも思えて…

実際に手を下した方がスッキリしたのか?
手は下さなかったけどそれをいつまでも忘れられないっていう方が良かったのか…
確かに後者の方が彼の人生にはキズはつかないし
このまま大学に進んでチンピラとは無縁の世界で生きていけるんだろうけど…

もっと他に良い方法は無かったのかな?

爺さんが殺されて本当に悲しかった。
彼のお葬式では身内の方がただの参列者のようでしたね。

レナカナママ