「ある兄弟の物語」ザ・ファイター キューブさんの映画レビュー(感想・評価)
ある兄弟の物語
この映画で最も重要なのはもちろんミッキーとディッキーである。ミッキーはトレーナーである兄がヤク中で、はっきり言うと邪魔だと思っている。ディッキー以外の家族もミッキーがやることなすことすべてに口出してくる。ミッキーはそれが自分のためだと知っているから口に出して嫌とは言えないし、第一彼のトレーナーが務まるのはディッキーだけだ。そのジレンマに悩むミッキーをウォルバーグは抑えめな演技で好演。対してディッキーを演じるベールはかなり狂った演技を披露してくれる。彼はディッキーに完全になりきり、劇中でも髪の毛が薄くなったり、クスリの影響で痩せたりとロバート・デ・ニーロなみの役作りだ。彼らの脇を固める俳優陣も素晴らしい。
久々に「スポーツ映画」を見させてもらった。
(11年4月6日)
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