「今度は愛妻家」今度は愛妻家 idoyuriさんの映画レビュー(感想・評価)
今度は愛妻家
札幌シネフロでこの映画の最終日、映画の日に観てまいりました。監督も役者さんも期待できる面々でしたが大当たり、といえます。薬師丸ひろ子は、リアリティがあるようで実際あんなキュートな妻はいないだろう(少しうざいが)的な味を意図的に出していて、とてもいいんです。トヨエツ、イシレン(おわかりですよね)は言うに及ばず、濱田岳くんも好演(この方、若いのに演技の幅があるのですね)。一瞬の出番でしたが城田クン演じる清潔感のある好青年が、薬師丸さん演じる「さくら」に奥行きを与えていてとっても印象的でした。一瞬出番で対になるのは井川遥さんの複雑な表情でしょうね~。いい女!淡々とみえて、緻密な構成なのですが、役者さんの演じるキャラクターが充実しているので観ていて疲れず、心地よく場面場面に没入できました。ファンタジーという要素を私はむしろ感じなかったです。半世紀も生きているとこれくらいのことはむしろ普通にあるよな~というくらい、むしろリアリティを超える普遍性を感じるのです。繰り返しますが、それは薬師丸さんのキュートさと透明感と目尻の皺があって出る味わいでしょうね。
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