「路上のコラムニスト。」路上のソリスト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
路上のコラムニスト。
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名画座にて。
公開時にもけっこう話題になっていて、
さらに賛否が分かれていたような気がする作品。
まぁ、、好き嫌いはあるにせよ、これはリアル。
実話ならではの甘さも感動も感じさせない^^;作り。
それをどう感じるかで評価が分かれると思う。
個人的にはあまり後味のいい話ではないな、と
思いながら、いきなりラストで寝返った?ような、
締めくくり。うーん…結末はないと思うけどねぇ。
いつだったか、御本人たちが来日?して、
本物がTVに映っているのを観た。似てなかった^^;
私は音楽に精通していないうえ、チェロについても
(ジェロなら知ってるけどv)あまり聴き覚えがない。。
それでも冒頭で流れる音楽や、劇中で流れる曲は
心地良いとは思う。。思うんだけど、その心地良さ
がメインではない話なんだよなぁ…これは。
統合失調症という精神疾患が天才音楽家にもたらす
悲劇…というか、そちらの描写が色濃く、おそらく
原作者が彼をネタとして抜擢し利用したのも明らか。
(まぁ、記者とはそういう仕事ですから^^;)
彼が偽善者とか、慈善家とか、色々な見方はあるが、
純粋にコラムの題材として彼を選んだだけだと思う。
その後の交流で、彼への復活の期待も芽生えてくる。
それをすることが彼の為になるのか。を問われても、
「ハイ、そうです」と、簡単に答えられる問題でもない。
苦い描写が一転、温かい手のぬくもりへ変わるラスト。
映画の締めくくりとしては「そうだよねぇ」なのだけれど、
そこまでの展開が苛立ちと残酷さに満ちているので
私的にはスッキリできなかった。主演の二人は巧い。
(日本も路上音楽家が多いですねぇ。騒音とハモる?)
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