「前編の成功が仇に?」レッドクリフ Part II 未来への最終決戦 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
前編の成功が仇に?
前編が主要人物のパフォーマンスを披露するだけで目一杯だったのに対し、後編は、その人物たちの人となりを生かしつつ物語を進行している。前編では優柔不断だった呉の君主・孫権も、後編では逞しく成長する。やはり後編を観て、はじめてひとつの作品として完成する。
劇画的で大袈裟な演出は賛否両論あろうが、盾の使い方など、それなりに工夫があって楽しめる。しつこい演出にも関わらず、144分があっという間にすぎるあたりは、ジョン・ウー特有のマジックだ。
ただ、前後編とも一気に撮りあげたというが、なんとなく前編と後編では微妙にカラーが違う。前編には勢いと男臭さがあったが、後編は穏やかで爽やかだ。前編は思いのほか女性客が多かったのだとか。それを意識してか、今回はサブタイトルもあざとい。
p.s. 続編は結構だが、半年のインターバルは長過ぎる。せめた「デスノート」のように3ヶ月ぐらいにして欲しいものだ。「スター・ウォーズ」の2年は許しちゃうけどね。(^^ゞ
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