「白鳩と赤壁の炎上。」レッドクリフ Part II 未来への最終決戦 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
白鳩と赤壁の炎上。
いよいよこの白鳩監督の赤壁第二弾が公開されて。。。
仲良し友人は知っているのだが、私はこの監督がニガテだ^^;
うーん。。まずは顔がニガテ?(カンケーありませんが)
お話になっていることなどは大変素晴らしく、公明正大、
物腰の柔らかさといい、お人柄を忍ばせるところなのだけど、
まぁ…それと映画作りの才格は切り離して考えなければ。。
だいたいこの赤壁物語は長い。長すぎる…。いや、長くても
十二分に楽しめる作りになっているのなら…致し方ないが、
私にはどう観てもこの映画、一つに纏めて良さそうな気がした。
闘いそのものが終盤でアッサリと終わるものだから、じゃあ
そのサイドストーリーとして、中盤で女をつけちゃいましょう。
ついでに孔明には白鳩を飼わせちゃいましょう。ってあの~^^;
確かに小喬は美しくて華があるのだが、そもそも主役を周瑜
にしたうえに夫婦善哉&鳩飛ばしでは、威力も勢力も萎む。
後半戦の冒頭では、え?サッカーですか!?な蹴鞠合戦。
監督のオリジナル赤壁だけあって、新旧を取り混ぜた展開には
ビックリしたり、面白かったり、と様々な見せ場はあるが、
長い時間を使って男達の側面を掘り下げるぞ…というほどの
脚本の奥深さもあまり感じられず、いわゆる知恵比べ。根競べ。
の面白さはあるのに、それがスカッと活きてこないのが勿体ない。
口で表現するなら、ジト~っ。とか、ジメ~っ。とした感じが
スローモーションと合わせて全体の雰囲気を覆う。火攻めまでは。
しかし、それぞれの役者の演技はそれなりに素晴らしく、
トニレオ、金城、フォンイー、チャン。そしてヴィッキー・チャオ!!
彼女が出るからには何かやってくれるんだろうとは思っていたが、
LOTRのお姫様宜しく、お転婆さながら活躍してくれて嬉しかった。
単純な出逢いと別れ、悲しい結末になるのは見えていたが、
この中で彼女が一番活き活きと輝いていたのがせめてもの救い。
次回作は是非、乾いた荒野で撮っていただきたい。
(小喬の入れたお茶と伊藤園のお茶とではどの位違うんだろうか。)