ウルトラミラクルラブストーリーのレビュー・感想・評価
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いろんな解釈ができそうだけれど、そのまま素直に観ると不可解でシュー...
いろんな解釈ができそうだけれど、そのまま素直に観ると不可解でシュール。
ラストの表情も謎。
観る人におまかせしますという作品。
麻生久美子は役にもよるけれど、だいたい歳上っぽく見えてしまうが、この作品では可愛いくて良かった。おと・な・りやアイデン&ティティの麻生久美子もすごい可愛い。
正常な範囲でちょっと変わった青年のまっすぐな想い。 津軽弁全く分か...
正常な範囲でちょっと変わった青年のまっすぐな想い。
津軽弁全く分からない。ストーリーは分かるので字幕まではいらないけど、細かいニュアンスまでは分かりづらい。
1回死んだあとに、2人が急接近説明不足な気がする。
通常の枠におさまらない青年の遺言はびっくりした。
全体的にすっきり感はない。
とりあえず字幕は必要
まず普通に見ようとしたら、津軽弁が全然意味分からなくて、字幕有に変更しました(笑)
私もそこそこの田舎育ちですけど、津軽弁恐るべしです・・・。
しかしさすがは青森出身の松山ケンイチだけに、まあ正解かどうかは分かりませんけど、物凄くナチュラルな津軽弁に聞こえました、おかげで相当台詞が理解できませんでしたけど(苦笑)
舞台も青森、横浜監督も松山ケンイチも青森出身、まさしくザ・青森ムービーでしたね。
で、内容の方はと言うと、ある程度覚悟はしていた、と言うかだからなかなか手が出なかったところもあったのですが、やはり凡人の私には理解不能なストーリーで、半ば呆気に取られてしまいました。
一般に言うラブストーリー感は皆無、でもファンタジーと言う訳でもなく、ゆるゆる系と言う訳でもなく、かと言ってコメディと言った訳でもなく、まあとにかく独特過ぎて、横浜聡子監督作品初鑑賞者としては、いまいち理解し難い部分が多かったですね。
主人公・陽人の異常なまでのテンションの高さも、正直イラッと・・・。
真っ正直な人間性は分かるのですが、知的障害者ではなく脳が普通の人より小さい?その辺の不思議設定からして、なかなか入り込めなかったです・・・。
逆に麻生久美子が演じた東京から来た町子先生は、魅力的な部分は見た目だけだったことも印象には残りましたけど。
無農薬がいいか、農薬入りがいいか、みたいな対比でもあったのかな?
その辺から、後半の農薬を浴びて云々に繋がって行ったのでしょうか。
でも終盤の展開はウルトラミラクル過ぎて、凡人の頭では付いていけなかった・・・。
そして最後は何なんだ!
いろいろな解釈は出来ますが、どれも正解なような不正解なようなで・・・いかにも通向けな映画って感じがしましたね。
役者の魅力で何とか見れましたけど。
そりゃそうだ
初っ端から、何度止めようと思ったか。
津軽弁にも陽人にも付いてけなくて見てて辛かった。
でも、町子先生の存在のおかげで最後まで見れた。
深く考えればいろいろあてはめられるかもしれないし、
意味分からんと思えばそれまでで。
見終わった後は思わず「はぁーーーーーーーーー???」と
唸ってしまった。
ラスト30分の衝撃の展開。
最悪なハンカチ落としも、その後も
EDの100sでなんかスッキリした。
そうか、これは映画だもんな。
でも、タイトルはちょっと詐欺だよ。
これってウルトラミラクル(な人)のラブストーリーだし。
こんな役をこなせちゃう松ケンもウルトラミラクルだ。
不思議な映画
好き嫌いはさておき、とりあえず強烈に心に残る映画。さすがカメレオン俳優、松山ケンイチってとこかな。
言うなれば『ギルバートグレイプ』のディカプリオって感じ。どこか憎めない存在で、画面に見入ってしまう。
感動も興奮も意外な展開もないけど、どこか魅力がある不思議な映画。
人間は魂で繋がっている、ことが核の作品
以前、東北のウエストコーストを走る鉄道・五能線に乗って、秋田の能代から弘前まで、途中下車をしながら旅をしたときのこと。列車が駅に着くたびに、車窓から見た駅の広告看板の中に、一枚か二枚、何を売っているものか、どういうものを宣伝しているのか、皆目わからない看板を目にして、毎回、首をかしげていた。青森の言葉はまるで外国語だなあ、と感心したものである。この作品の中でも、東京から青森の片田舎にやってきた麻生久美子を保母さんとして迎える幼稚園のウエルカム・パーティで、地元の子ども二人が何を話しているのか皆目わからない漫才をしているシーンがあるのだが、そのときの麻生久美子の困惑した表情が自分が五能線で旅したときを思い出させて、とても可笑しかった。
だから、この作品の観客側の視点は、自然に麻生久美子となるのだが、演出側の視点は、松山ケンイチ演じる主人公の地元の青年だ。最初はアン・バランスに見える二つの視点が、次第に見事に調和してくるところが、この作品の面白さであり、不思議な魅力だ。
松山ケンイチ演じる(好演!)青年は、落ち着きがない、やや精神バランスが崩れた人間だ。ところが、東京からきた麻生久美子にひと目ぼれした途端、自分を変えようと穴を掘って埋まったり、毒性の強い農薬を浴びたりして「進化」をとげて、真人間になろうとする。しかし、それがもとで死んでしまうのだが、何と生き返ってしまう。この前半の部分は、アンバランスな二人の関係性がとても可笑しいのだが、青年が生き返ってからは、人間の繋がりには愛情ではないものもあることを、この作品の監督は教えてくれる。
松山ケンイチの青年が生き返ってから、麻生は彼と暮らすようになる。それは一見不思議なのだが、実は、そこに魂の繋がりがあるのだ。麻生は、青森に来る前に元カレが事故で首が飛んでしまい、心に穴があいていた。その穴を埋めたのが、生き返った青年の魂なのだ。人間の魂というのは、お墓に留まることなどなくさ迷うもの、らしい。そのことは、この作品の中で口寄せの巫女が証明?しているのだが、東京で暮らしていた麻生は、青森の地でさ迷っている魂の存在を見て、そこに引き寄せられた。この映画の女性監督の横浜聡子は、理屈を排除した人間性の中に魂を見出し、人はそこに惹かれるということを演出している(ラストシーンに魂そのものが登場する。それは観てのお楽しみ)。一見、不思議すぎてついていけないとも感じる観客もいるかもしれないが、魂でつながる人間、というのは、古代から信じられてきている原始的な宗教の教えに近いものだ。だから、不思議と感じても観客の心の琴線には触れる、演出の見事さをこの作品から感じるのである。
横浜監督は青森出身らしいのだが、青森と東京の二つの視点で描く、という発想も実に面白かった。東京の人間たちは、愛だの信頼だの、感情や理屈で人との関係性を持とうとする。しかし、東北では、それに魂がプラスされる、ということを感じ取ったからこその演出だったと思われる。こういう発想と視点の良さは、一歩間違うと、観客に拒否されてしまうような作品も発表してしまう危険性もあるが、そんな失敗作になろうとも、横浜監督の次回作もぜひ、期待したい。
シュールレアリズム?
この映画は、シュールレアリズムか?
ARATAの使い方が斬新というかなんというやら…。
評論家や自称映画通たちは気に入りそうな映画だ。
ただの松山ケンイチファン・麻生久美子ファンには…理解しがたいものかもしれない。
そのどちらでもない、両者の中間くらいにいる僕としては、
深いんだか、浅いんだか…久々に難解な邦画を観たような…。
よく解らないけれど、「解る」映画ではないことは解った。
感じる映画というか…、ただ観たままなのかもしれない。
よくわからないが、なぜか目が離せないし、引き込まれた。
最後の一瞬まで駆け抜けた。
ラブストーリーと謡っているが、べたべたな恋愛映画ではなく、
ラブストーリーってのはこの映画の核ではない気がする。
「両想い」
「なんで二人を同時に好きになるんだ。僕にはひとりでも多いくらいだ。」
という言葉が染みた。
余りオススメ! とは言い難いけど、興味があるなら観て損はない!
PS: エンドロールで発見したが、スタイリスト、麻生さんの旦那さんであった。
夫婦愛。。。
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