「見届けよう」チェ 39歳 別れの手紙 AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
見届けよう
三分の二ほどの膠着状態のストーリーを抜けると,
終盤は,次第に狭まる包囲網に緊張感がじわり。
その後は悲しい結末。
志半ばの処刑,
喪に服すような無音のエンドクレジットが沈痛・・・。
「別れの手紙」はどこに?
の疑問はあるものの,
ことさらに悲劇を飾り立てず,静かに展開する中で,
チェ・ゲバラの人間性を浮かび上がらせる構成に好感。
「28歳の革命」と今作の2本を観る事で,
人間を信じ続けた愛の革命家の姿が,たしかに見えた。
ソダーバーグの手腕もさることながら,
デルトロの渾身の体現も見事だった。
コメントする