それでも恋するバルセロナのレビュー・感想・評価
全51件中、21~40件目を表示
癖になる、バルセロナ
全体的に、しっとりした大人の映画。
スカヨハがペネロペ・クルスをカメラで撮影するシーンが、かなりセクシーで魅力的でした。
ストーリーもおもしろかったし、癖になります。
だらだら長いと感じさせない、刺激的な映画。
●うーん。やっぱりウッディ・アレンは苦手だ。
恋愛ドタバタ…ウディアレン
素晴らしいペネロペ・クルス
現代の映画の作り手の中でもこの人はファンの多いことでは有数の作家ではないだろうか。
初めてのウディ・アレン作品。恋愛やセックスの問題から自由になれない人々を軽妙に描く。セリフによって物語が進んでいくそのスタイルはあまり好きなタイプの映画ではないのだが、これはこれで楽しめた。
やはり最も印象的なのはペネロペ・クルスの存在感。自殺未遂で生死の境を彷徨った直後の暗い眼差しと、男一人女二人のバランスが取れ始めてからの生き生きと楽し気な表情への変貌。そして、ペドロ・アルモドバルの作品群と同様に、この人が出てくるだけで画面にはイベリア半島の土の香りと光が満ちているように感じられる。素晴らしい俳優だ。
おそらく、この作品もペネロペ・クルスが出ていなければ興味も湧かなかっただろうし、観ることもなかっただろう。
雰囲気が良い
ちょっと変わった「ひと夏のアバンチュール」
さらっと見れて、しかし見ごたえあって面白いものが見たいと思っていた私の気分にぴったりだった。(★の数はタイミングの良さもあって盛っている)
スカーレット・ヨハンソンも、きれいだなーと今まで思ってきたけど、ペネロペ・クルスと並んだら、断然ペネロペの方が美しい!
ドロドロ感とさらっと感が、程良く入り乱れる。
魅力的な画。
素敵女子。
この高田純次やろ~
恋に恋して・・・乙女の苦しみ
のっけからウッディ・アレン節が快調! テンポいい展開にワールドにすんなり入ってしまいます。
恋愛・結婚・キャリアetc...憧れたり、比べたり、妬んだり、迷ったり・・・幸せに貪欲な女性だったら一度は通ってきた道なんじゃないかな~と私は主人公達のどたばたに共感しました。
親友でありながらも心のどこかでは相手を牽制してたりね。それは自分の幸せに自信がないことの裏返しだったり・・・あるある!
こういったすったもんだをやらかしながら成長したり自分の人生を見つめなおして大人になっていくんじゃないかな。
洗練されておしゃれな雰囲気のなかにもメッセージは伝わりましたよ。旅に出たくなりますね。
それにしてもペネロペはウザい役なのになんであんなに魅力的なんだ・・・
結局ああいう女に男は弱いのか?
幸せな愛ってないの???
ウディ・アレンは三人三様の愛の形を見せてくれたが、どの愛も幸せじゃないのが気になった。ヴィッキーは奔放な愛にあこがれ、一時は満足感に浸ったけれど、結局何か違うと思って脱け出しちゃうし、マリアの愛は深く理解しあいながら、互いを傷つけずにはいられない破滅的な愛。クリスティーナの愛は、不安はないが、熱いものがなく物足りなさが感じられる。そんな3人から愛されてしまうファン。演じるハビエルはうらやましい役柄だが、フェロモンは感じられるけれど、私にはどうしても「ノーカントリー」のこわ~い殺人者のイメージが抜けきらなくて、魅力が感じられなかった。もう亡くなったが、スペイン人だったら、フラメンコ・ダンサーで映画「カルメン」他にも出ているアントニオ・ガデスだったら、納得なのだが・・・ ガウディの建物は前々から実物を見てみたいと思っていたが、バルセロナに行ってみたくなった。そして、私は安定した愛でも内側に情熱を秘めた愛を追及していきたいと思った。
物語はどこに?
ウディ・アレンの言葉のセンスは好きだし『アニー・ホール』は生涯No.1の映画だけど、これはおもしろくなかった。タイトルで言ったとおり、物語がどこにあるのかわからない。
アメリカ人女性2人が、スペインで魅力的な画家の男に出会い恋愛してグチャグチャなって、結局愛って難しいわねっていう話。それ以上でも以下でもないし、ただそれだけな感じで結末もよくわからなかった。どこに着地させたいの?何が言いたいの?というのがさっぱり。そもそも言いたいこととかなかったのか。
でもこのストーリーだって、もっていき方によってはもっとおもしろくなったのでは。というか、おもしろくなる芽を摘まれた感じ。何に?ナレーションに。あの手法はストーリーを途切れさせて、物語がどこにあるのかわからなくさせていた。斬新というより雑に映る。
しかし役者陣の演技はなかなか。特にオスカーを獲得したペネロペ・クルスはさすが。ちょっとイカれたアーティストの女を見事に表現していて迫力があった。
結局この作品をなぜおもしろくないと感じたかといえば、「バルセロナを舞台に芸術と愛の物語をつくりたい」という思いばかりが先走っているように感じたから。だから、それがやりたかったのだということはものすごく伝わった。でもそのために必要なストーリー、構成が未完成のまま作品として世に出てしまった感じ。それか、ウディ・アレンにとってはラフスケッチ程度のものだったのか。だから「ウディ・アレンが豪華俳優陣を従えてバルセロナを舞台に制作したラブストーリー」なんて肩肘張らずに観ずに、もっと楽な気分で観たら普通に楽しめたかな、とも思った。
全51件中、21~40件目を表示