「スリリングな恋バナ」それでも恋するバルセロナ かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
スリリングな恋バナ
自ブログより抜粋で。
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さすがベテラン、アレン監督の熟練の技が冴え渡り、唐突な恋の始まりからしてそうなように、まるで先の読めない恋の行方がスリリングで面白かった。
まあ、むちゃな展開をすればするほど、落としどころは「おそらくそうなるだろうな」と予想したような終わり方だったけど。
ストレートなラブコメとはちょっと違う、ウィットに富んだ恋愛模様を、男の自分は怖いもの見たさ的に楽しんだけど、女性なら憧れるところがあるのかな?
女性映画で数々の秀作を送り出したアレン監督だけあって、登場する女性たちは皆ひと癖あるキャラクターだが、皆さん惚れ惚れするほどお美しい。
あと、スペインの街並みも、ここなら情熱的な恋も生まれるよと納得してしまうほどきらめいてるし、アカデミー賞助演女優賞を受賞したペネロペ・クルスの鬼気迫る演技がまた、誰が受賞したか知らずに観ても、このマリア役の人だろってわかるほど真に迫ってる。
結果がみえみえの恋愛成就ものには飽きたという女性にお勧めの、大人のための苦みの効いた楽しい恋愛映画の佳作といったところか。
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