劇場公開日 2008年12月13日

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アラトリステのレビュー・感想・評価

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3.0男は寡黙で孤高であるべきか。

2009年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

ツタヤの戦争映画コーナーにおいてあったし、歴史戦争モノかと思い鑑賞したら、いやはや、全然違った!!
淡々と粛々と話は綴られ、気がつけばエンドロール。
上映時間の合間には色々な要素のストーリーが散りばめられ、戦闘シーンはあくまでオマケ。
その間、主人公のアラトリステの生き方が淡々と粛々と綴られる。
そして残念ながら、原作未読のため、良い原作の映画化にありがちな消化不良感はしっかり味わう羽目に。
劇中のアラトリステの生き方には賛否両論あろう。
それでも精一杯生きて、精一杯の表現で人を愛した姿には感動するものがありました。
男はかくあるべきか、でも自分にはできないな、絶対・・・。

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マロピ

4.5舞台挨拶のヴィゴは若々しかった

2008年12月1日

知的

栄光のスペインが没落を向かえつつある時代の物語。
傭兵のアラトリステは戦う。
友達の遺児を育てながら戦う。
そこまでして何故 彼は戦うのか。

歴史物は、その国のある程度の知識がないと辛い。
この作品もストーリーが小気味良いくらい、
ぼんぼん飛んでいくので、
油断するとすぐに置いていかれてしまう。
ディティールについてはかなり疑問を残したまま、
エンドロールを見る羽目になってしまったが、
その分奥行きがあり、
繰り返し楽しめる映画かも知れない。

話の軸は
アラトリステと彼が息子のように育てたイニゴとの葛藤と信頼。
アラトリステが愛したマリアとの愛情ドラマ、
イニゴが愛したアンヘリカとの愛情ドラマ、
そして、
アラトリステの友達との信頼関係、
様々な要素をストーリーの過程で描いています。

そんな中
イニゴが恋人のアンヘリカとイタリアへ駆け落ちしよう約束したのに
彼女は階段を降りながら考えるシーン。
駆け落ちせずに、このまま伯爵夫人になってしまえば、
子孫はみんな貴族でいられる。
でもイニゴの元へ行ったら。。。
当然の打算、妙に生々しい。

アラトリステが唯一愛した、マリア。
彼女は国王に見初められ、愛人になってしまうが、
この王様、女が大好き。
だから、新大陸から梅毒ももらってしまう。
当然、マリアもうつされてしまい、病院へ。
そんな彼女をアラトリステは見舞いに行く。
彼女の為に用意していたネックレスを
かけてあげるシーンは痛ましかった。

地に付いたリアルなシーンが
この映画の魅力に感じた。

さて、試写会後、ヴィゴがスペシャルゲストとして登場。
アラトリステで演じていた風貌よりも
とても若々しく、カッコ良かった。
でも、もう50歳なんですよね。

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カサキショー