イングロリアス・バスターズのレビュー・感想・評価
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タランティーノ監督らしい暴力と入り組んだストーリー展開が見どころ
タランティーノ監督作品はできるだけ見るようにしてきましたがこの作品は見逃していましてようやく鑑賞。ジャンゴ、ヘイトフルエイトにつながるスピード感ある生々しい暴力シーンが見どころです。どこかシニカルだったりユーモアが仕込まれているせいか暴力を楽しんでいるという罪意識を免除されるようで、入り組んで最後にすべてつながるストーリー展開をより深く楽しみ没入できました。俳優陣はどれもクセ強のキャラクターを見事に演じていますが、特にクリストフ・ワルツのジェントルでいながら冷酷極まりないナチ将校の演技が光ってました。
タランティーノ映画が好きな人は好きなんだろうなと
【ナチvsバスターズ。事実塗り替え戦争映画。】
先ず、戦争映画なのにも関わらず、事実を塗り替えて作り上げられたストーリーの強引かつ縦横無尽っぷりは、タランティーノ監督の最高の魅力ですね。
今作は他のタランティーノ監督作品とは少し雰囲気が異なり、それなりに戦争映画っぽくなっていますね。
タランティーノ監督作品の魅力の一つである、「無駄話」等はそれ程詰められておらず、コメディタッチなシーンが他の作品と比べて少なかった印象です。
ただ、会話の格好良さ、個性溢れる魅力的なキャラクター性は、やはりタランティーノ監督節を感じざるを得ません。カット割りも素晴らしかったです。額にナチスのマークを印付けるシーンは、画面いっぱいに描写されるバスターズの不敵な笑み、ブラピのハンサムさを充分に堪能出来ました。このような格好良い画角は、タランティーノ監督のもう一つの魅力だと思います。
そして、この三つ巴のキャラクター構成は、『パルプ・フィクション』を彷彿とさせますね。複数のキャラクター達の思惑が交差し、残虐な結末を迎えるというのも、タランティーノっぽいです笑
やはり、最後は皆殺しと言った所でしょうか。必ずラストは殆どの登場人物が死ぬように作られていますね。そこもいいですね。
タランティーノ監督の他作品の空気感を予想していたので、3.0という少し低い評価になってしまいましたが、映画の力で事実を捻じ曲げるという斬新なアイディアは、凄く僕好みですし、ブラピをもうちょい出して欲しい所ではあるものの、少ない登場回数だろうが、渋さを演出していたブラピに感服致しました。素晴らしい映画です。
軽めの戦争映画
タランティーノ作品は好きだけど
これはあんまりハマんなかったな。
引き込まれる展開、綺麗な終わり方で決してつまらないわけじゃないし、タランティーノらしい作品なんだけどね。
まぁ、クリストフ・ヴァルツ演じるハンス・ランダのキャラが印象的だったくらいであとはなんとも。
あとよくわかんないシーンが何個かあったな。
まずティル・シュヴァイガー演じるヒューゴの紹介シーン。妙にポップなフォントの字幕で紹介され、こういう軽めな感じが続くのかなと思ったけど、彼だけだったし、ちょっと謎。
あと、地下の酒場でのヒューゴの鞭打ちの回想シーン。なんか唐突に感じました。
一番の謎は通訳のセックスシーンかな。何それ?ってめっちゃ疑問だった。一瞬だったしわざわざ入れる必要のあるシーンだったのか?
何か台詞とか見逃して気付かなかっただけかな?
独特に戦争を描いた傑作
自分の思うタラではなかったな
クリストフ・ヴァルツ
やっと観ました。
観よう観ようと思いつつ、尺が長いのとナチスを題材にした映画が食傷気味で、後回し後回し(笑)
タランティーノのドキュメンタリーを観る前に監督作を全て観ておこうと思い、やっと(笑)
これで、コンプリートできた♪
ブラピがタランティーノと初めて組んだ作品で、彼が主役みたいだけども、なんか影うすい(笑)
脇役キャスト陣が凄くて、
ちょい役なのに異常なぐらい存在感ありすぎる、レア・セドゥ
同じく存在感あふれるマイケル・ファスベンダー
綺麗でカッコイイ、メラニー・ロラン
特に、クリストフ・ヴァルツの演技や存在感が凄くて、他の俳優を食いまくってましたね♪
マジな話、裏の主役はクリストフ・ヴァルツだと思う。
さすがタランティーノな出来、面白かったです♪
ただ、2時間ぐらいの尺だったら、もっと良かったかも(笑)
面白いですけどね…(笑)
タランティーノが描くナチス。
タランティーノらしさ満載の戦争エンタメ作品。
史実の細かいところは無視して、映画としてのおもしろさを
追求した作品のように感じました。笑えるシーンと緊張感のある
シーンとのバランスも絶妙。長さがまったく気にならず、
最後まで楽しめました。予想通りグロいシーンも多いので、
好き嫌いがわかれるかもしれませんね。
会話のひとつひとつにサスペンスのある、娯楽映画としては一級品の映画だ。
凄まじい演技力で見る者を引き付ける映画
面白い‼️
タランティーノ節満載
タラちゃん節炸裂
単なる映写機を担いだ少年に戻ってしまった?
タランティーノは「レザボア・ドッグス」と
「パルプ・フィクション」の2作品から後退
して、単なる映写機を担いだ映画少年に
戻ってしまったのだろうか。
この作品、全体論としては
そこそこ良作になる要素は満載なのだが、
他の監督だったらあえて描かない過激な描写
を連続して我々の前に提示する。
多分に他の監督作品からの差別化を意図して
いるように思うのだが、
それだけに留まって底浅い印象を
与えてしまうのが彼の欠点にようにも思える。
「キル・ビル」同様、序盤は期待を持たせて
くれた。そして、私は最後の最後まで
若き女性映画館主が親衛隊大佐に復讐を
遂げて終わらせるものだろうと、
観続けることになった。
1章と3章の彼女と大佐のエピソードを
見せ付けられたら、観客は当然そう思う
はずだが、そうは成らなく、
首尾一貫した完結に持って行けないのが、
客受けを優先したエピソードの積み重ねに
終始するタランティーノの欠点のようにも
思える。
女性映画館主は彼女に恋い焦がれた
ドイツ英雄兵に撃たれてしまうし、
ラストはまさかの「ワンス・アポン・ア・
タイム・イン・ハリウッド」に似た
ヒトラー暗殺仮想シミュレーションにも
成らない、ただただ過激であれば良しとする
だけのような殺戮場面で終わらせた。
しかし、これには「ワンス…」と同じ解釈は
出来ない。
「ワンス…」では“シャロン・テート事件”が
こんなことで防げていたら、との彼の悲痛な
叫びのようなものを感じ取れたが、
この作品では、ラストがどう描かれようとも
何も変わらない設定だ。
確かにタランティーノには、映画の世界への
愛情と幅広い知識習得の結果は
画面の隅々にまで感じ取ることは出来るが、
残念ながらその先がない。
ある意味、哲学が無いとの印象だ。
解説にルビッチ監督の
「生きるべきか死ぬべきか」のタッチが、
と触れるものがあったが、当然ながら、
ルビッチ作品に満ち溢れる高尚な
ユーモアセンスのかけらも感じられない。
タランティーノ作品の連続鑑賞も次回の
「ジャンゴ 繋がれざる者」で
一旦終わらせようかと思うが、
せめて「ワンス…」のような彼の心の叫びの
ようなものが感じ取れる結果が
待ち受けていれば良いのだが。
登場人物のキャラの濃いこと
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