「冒頭20分、クリストフ・ワルツの悪魔的な演技」イングロリアス・バスターズ カメさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭20分、クリストフ・ワルツの悪魔的な演技
個人評価:4.3
1人のユダヤ娘の魂を賭けた、ナチへの素晴らしいリベンジストーリー。
冒頭の農村でユダヤ人狩りをするSSのシーン。農夫と話すクリストフ・ワルツの、とても丁寧な口調の中に潜む、悪魔の様に冷たく鋭いナイフ。そして隠し事は決して見逃さない鷹の目で、農夫はいとも簡単にSSに屈す。
この映画の最初の20分は、タランティーノとクリストフ・ワルツの渾身のシーンだ。まさにオスカーを取るに相応しい演技。
毎作品そうであるように、本作も長時間の映画だが、ヒトラーに向け少しづつ歩み寄る、リベンジの矢を丁寧に描いており、最後まで飽くことなくパワフルに見る事ができる。
今回もタランティーノ十八番の壮大なリベンジストーリーが決まるっ!
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